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ウィリス•アラン•ラムゼイ Muskrat Candlelight
私、団地の芝生で育ったせいか、芝犬が好きです。動物の動画を見てる時は大抵、芝犬か鯨です。犬を飼った事が無くて触ったことすらほとんど無くて、いつか飼いたいなあと思うのですが、ちゃんと飼えるか不安です。
なぜなら、私自身が団地で放し飼いみたいに育ったせいか、犬が首輪で繋がれてると可哀想になってきて、おそらく一緒に散歩しても首輪を外して放してしまう恐れがあります。ペットショップのケージのワンちゃんを見ると、可哀想で私の方が苦しくなってきます笑
ペットは一度だけ幼少の頃、リスを二匹飼った事がありました。名前はチョロとマック。親がリスを買ってきた晩、姉が私の寝ている布団の中に入ってきて二人で名前を考えました。「チョロチョロしてるからチョロね」「落ち着いてるからマック」多分チョロは姉が、マックは私が名付け親でした。
その後、活動的なチョロは脱走してしまい、残されたマックは寂しさと寒さで死んでしまいました。母と二人でマックを新聞紙に包んで裏の林に持っていき、土を掘った記憶はいつまでも残りました。
Willis Alan Ramsey 1st 1972年
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というシェルターレコードの企画で再発売
Muskrat Love(冒頭曲↑)は、アメリカがカヴァーしたので有名ですね。二匹のジャコウネズミ(サムとスージー)がじゃれあっている様子の歌詞は、、
サムはスージーの機嫌をとって
足をくすぐり
鼻をくっつけ合って
一緒にもじもじしてる
スージーはクスクスと笑ってる
曲は穏やかなカントリーフォーク風なのですが、なかなかエロティックな内容です。仲良しネズミさん達がくすぐり合ってる様子は、男女の戯れの様に描かれ歌詞ではこんな言葉↓が多用されています。
wriggleもじもじする身悶えする
giggleくすくす笑う
nibble少しずつかじる
muzzle犬・猫などの鼻口部
skiny衣服などがぴったりする
shimmy肩や腰を激しく振るダンス
昔、カリフォルニアの森林公園で木の上の大きなリスを見た事があります。シマリスの三倍はある様な身体に大きなしっぽ、やっぱりアメリカは雄大だなぁと思いました。
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Goodbye Old Missoula↓は当時のレオンラッセル一派の演奏によるスワンプ調な曲です。私はこういうアーシーな曲が好き。
実は本作は全く売れませんでした。それどころか彼に関する記事やインタビューが当時のジャーナリズムに出る事はほとんどなかったようです。
どうやらウィリス本人がシェルターレコードにプロモーションしないでくれと頼んだらしいのです。「僕は広告が嫌いだ。押し付けるようなやり方は好きじゃないんだ。良いレコードなら自然と広まるのを待ちたいんだよ」
また、最初の大掛かりなコンサート、ボニーブラムレットとのツアーを突然キャンセルもしました。「僕が悪いんだ。そんな場所では歌いたくなかったんだよ」彼は積極的に自身を売り込んだ割には商業主義を嫌いました。徹底的にコマーシャルリズムに背を向け、ステージもなるべく小規模で控えめにするのが彼の考えでした。
「デビューレコードを作るのに一年もかかったんだ。もう二度とやりたくないよ」
たしかに本作は、ハリウッドやナッシュビルといった一流スタジオでレコーディングが行われ、彼には気楽にやれるものではなかったようです。
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本作を発売後、ウィリスはオクラハマで猫と一緒に暮らし自分のスタジオを持ちます。驚く事にスタジオ機材はレコード会社が提供し「彼が納得いくまで2ndアルバムを待つ」という優遇された契約だったようですが、ウィリスの創作はまとまらず、結局次のアルバムは発売されませんでした。
そんな彼なので、根拠地としていたテキサス州オースティンでも、彼は特異な存在だったようです。
1990年には、こんな映像がありました。オースティンシティーリミッツというイベントで、ライル•ラヴェットと出演しています↓
冒頭の曲、二匹のマスクラットの歌を聴くと、うちに居た二匹のリスを思い出します。
チョロの脱走は何度かあり、ケージから出ると家中を逃げ回り家具の裏に隠れて捕えるのが大変でした。何度目かの脱走は家の外に出てしまい、もちろん帰ってきませんでした。
高校生の時、学校の庭先で一匹のシマリスが木の実を食べているのを偶然見ました。その時、チョロの事を懐かしく思い出して、きっと団地は木々がいっぱいだから、その後は食べ物を得て生きたんだろうなと思いました。
チョロは自由を得て走り回ったと思います。
私が走りまわった団地で。
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アルバムのラスト前の曲はAngel Eyes↓
商業主義に背を向けたウィリスの素朴な優しさを感じるラヴソングです。
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