見出し画像

さよなら「世界ふしぎ発見」

TBSで放送している「世界ふしぎ発見」は、それこそ放送開始当初から見ている。もう30年以上見ていることになる。必修と呼んで毎回見るくらい好きで、特別な思い入れのある番組だ。

思い返せば、板東さんや野々村君との掛け合いが面白かったし、トップ賞で豪華賞品が出ていた頃は度々黒柳さんがもらっていて、こんなにいつも賞品もらって黒柳さんはどうしているんだろうと、余計な心配もしていた。

この30年以上に渡る放送の間、少しずつリニューアルしながらも基本的なシステムは変わらずに来ていた。それが、コロナ禍になって変わってきた。

海外ロケができないということもあり視聴率を気にしたのだろうか、まず従来のミステリーハンターが出てこなくなり、代わりにタレントや役者がミステリーハンターとして出てくるようになった。

村雨さんのように、ちゃんと伝えることができる人は見ていて違和感がなかったのだが、大声でしゃべり一人ではしゃいでいる世界遺産検定の何とかを持っているという役者や、変な感性を持った生き物好きの一般女性とか、全然伝わってこない。プロデューサーか誰だか知らないけど気に入っちゃったようで、ちょくちょく出てくる。

更には、一時期、男性ミステリーハンターの入浴シーンをスローで流していた。いったい誰が見たいんだ。番組上、どんな必要があるんだ。そんな伝えることができないミステリーハンターが増えてきて、段々見る気が失せてきた。特に、上記の一人ではしゃいでいる役者とか感性の変わった一般女性がでてきた時は、耐えられないので見ないことにした。

コロナ禍も収まってきて、かなえさんや坂本さんを初めとした従来のミステリーハンターが戻ってくることを心待ちにしていた。彼女らは、現地の人に寄り添い、現地の情報や雰囲気もしっかり伝えてきた。見ていて、自分もそこに行っている気になれた。が、彼女らが戻ってくる気配はさっぱりなかった。

そして、この4月。番組が、大幅にリニューアルした。司会が変わり、草野さんが良く判らないポジションになった。それはまあいいとしても、クイズがでるのは変わらないが、回答が出演者全員の協議制になっていた。トップ賞もなくなっていた。そして、そう変わったことに対する説明が一言もなかった。司会が変わったことだけ、ひたすら話題にしていた。

なんか、がっかりした。裏切られたような気にもなった。従来のミステリーハンターも帰ってこず、これまで30年以上も続いた基本的なシステムが変わったことになんの言及もなく、見ていてつまらなくなった。ちなみに、過去にスタジオのセットが変わった時とかも、そのことに対して必ず言及があった。

そんな感じで、リニューアルしてから何回か放送を見たけど、どうしてもつまらなくて、もう見るのはやめにしました。30年以上見続けてきたけど。もう、苦痛だから。

「世界ふしぎ発見」よ、さようなら。いままで、ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?