家庭菜園記~雑草との戦い編~

 前にも書きましたが、家庭菜園をやっています。狭いながらも、ジャガイモ、ナス、キュウリ、プチトマト等々詰め込んで育ててます。週末しか時間がとれないので、耕さない不起耕自然栽培、しかも無肥料無農薬ということにしてやってますが、実際はただの手抜き家庭菜園です。それでもまずまず実は成ってくれるし、やっぱり取れたては美味しいです。

 自然栽培という名目なので、雑草は基本的には生えたままです。ただ、野菜より背が高くなるものやはびこるものは、生育の邪魔になるかなと思い抜いています。最初の頃はイネ科の背が高くなる雑草が生えてきてましたが、最近は見なくなってきました。背は高くないけど根がびっしりと張って抜きにくいものも、根気よく抜き続けたせいかこれも最近見なくなりました。年と共に生えてくる雑草も変わり、最近はだいぶ楽になってきたかなあ。

 さて、はびこる雑草で気をつけなければならないのが、タンポポとカタバミです。タンポポは、かわいらしい花を咲かせ綿毛も愛らしいですが、一度綿毛が飛び散って種が広がれば、翌年至る所から生えてくる。そしてその根は深く、地上部を刈り取ってもまた生えてくる。刈り取っても刈り取っても何度でも生えてくる。ゴボウのように長いその根を掘り起こさなければ、取り除くことはできない。一つでも見つけたら確実に抜いておかないと、翌年から大変なことになる。

 それからカタバミ。その繁殖力はすさまじく、それこそ至る所から生えてくる。こんなところかよ、と言うところからも生えてくる。最初の頃は、その小さな可憐な花に気を許して生えたままにしていたのだが、ものすごい勢いで広まっていく。いつの間にかつけた実は、触るとはじけて無数の種をまき散らす。カタバミを抜きまくっていると、体中が奴らの種まみれになる。そして奴らの狙い通り、自らも知らずに奴らの種をまき散らかすことに手を貸してしまうのだ。

 また、地上部を取り去ったからと言って安心してはいけない。奴らの生命力はすさまじく、いつの間にやらまた茎を葉を伸ばしてくる。取っても取っても枯れることなく、むしろ根が太くなり、茎を地下茎よろしく四方八方に伸ばして繁茂していく。奴らを根絶やしにするには、文字通り根っこから抜かなければならないのだ。

 すでにカタバミとの戦いは始まっているが、これからますます暑くなってくると奴らの勢いも増してくる。そして次々と実を成らし種をまき散らかしてくる。いかに花のうちに見つけて抜き去るかが勝負になってくる。実をつけその無数の種を撒き散らかされたら多勢に無勢、小さな家庭菜園は奴らの天国と化してしまうのである。必死な思いで奴らと戦っていると、その隙を突いて蚊がこれ幸いと襲いかかってくる。非常にうっとうしい不愉快な存在。そしてまた別な戦いが始まるのだが、その話は別の機会に。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?