BOOK REVIEW vol.079 食堂かたつむり
今回のブックレビューは、小川糸さんの『食堂かたつむり』(ポプラ社)です!
2008年に出版された、小川糸さんのデビュー作。主人公は、ある日突然、同棲していたインド人の恋人に家財道具等のすべてを持ち去られ、その衝撃から心因性失声症となってしまった倫子。物語は、ショックのあまり、10年ぶりに山あいの故郷に戻った倫子が、“決まったメニュー”のない、一日一組限定の小さな食堂を始める、というストーリー。
初めて読んだ小川糸さんの小説。物語の始まり方が興味深かかった。もし“同棲してい