満ちかけ
家にいると辛くてしんどい、家に帰りたいと思えない。
家の外にいても人を信じることができない、仕事や人間関係がうまくいかない、自分の好きなことがわからない。
そんなことを繰り返してきた私です。
この何年かをかけて幾つかのトラウマを少しづつ受け入れられるようになりました。前みたいに話している時に泣くことは滅多になくなったし、少しはやりたいことに耳を傾けることができるようになったかな。
そんなふうに自分はちょっとづつ前を向いて歩けるようになってきたこの頃、心配に思うのは実家にいる私の2人の弟のことです。
この間一番下の弟と少し話をしたら、弟も家族のことで悩んでいました。悩んでいないそぶりを見せていながらも、最後は涙を見せながら「辛い、どうしたらいいかわからない」と。
私は似た経験をしたからこそ彼の気持ちが痛いほどに伝わってきました。
それと同時に実害から逃れるため、祖母の家で暮らしている自分を恨めしくも思いました。
涙する弟を前に私は、どうしようもないほどに無力だったからです。
私は、弟たちが、ひいては家族の問題で困っている人が安心して心地よく生きられることを望んでいます。
彼らが、私たちがこの世界に生まれてよかったと思ってほしい。
家族と安心して過ごせる人を増やしたい、そんな想いでコミュニティ作りや会社作りのノウハウを学ぼうとしていました。良いコミュニティ作りの方法を家族というコミュニティに還元したいと思ったからです。
でもそれって正直遠回りをしていたのかなとも思うのです。
本当にやりたいことは、私は弟のような、かつての私のような人を救うこと。
そんなわけで新しくいろいろ始めます。
家族の問題で困っている人が心地よく生きられるために。
そんな人たちがこの世界に生まれてよかったと思ってもらえるために。
どんなことができるかと模索中です。
月の満ちかけプロジェクトと名づけました。
月は必ず満ちていく。
満ちたり、欠けたりを繰り返しながらも最後は丸くなり、人々を照らす光をもたらす。
人にも近い部分があると思います。
いろんな辛いこと、悲しいことがある。
それでも必ず満ちていく。
そんな願いを込めて。
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