最近MVVを考える機会があり、改めてどんなもんかとじっくり考えたときの疑問と自分の中でのしっくりきた理解を残しておきます。
定番ですが、『ドラッカー5つの質問』によれば、経営理念、ミッション、ビジョンは以下のように定義されています。
それっぽいというか良く聞く内容で、それぞれの重要さも勉強したことがあるので何となく知ってます。
ん?ところで「社会」って一体なにを指してるの?
自分=私、友達=周りの仲が良い人、他人=自分と友達以外
→社会はこれを足したもの?なんかしっくり来ない
同じ言語・宗教・文化をもっている人?
→ 同じ言語が話せなくても友達はいる、宗教も関係なさそう、文化が違くても友達になれる。なんかこれもしっくり来ない
足りない頭で考えても埒が明かなそうなので、ひとまずwikipedia調べてみるか・・。
なんか「定義によって異なりますよ」という事を最初に言っている。
更に読み進めてみる
社会性がある動物とない動物がいて、社会性がある動物がヒトだった。
昔は「食料を得るため、外敵から身を守るため、その他生存するための必要を満たす」ためのコミュニティを社会と呼び、共同生活を行っている範囲内のことを指していたらしい。
近代化によって共同生活を行っていない範囲も社会と呼ぶようになり、「都市社会」という括りで表現された。
あれ?「社会」の定義がどこかにいった・・。
「社会」という単語の一括りでは表せないぐらいに複雑化した結果、「社会」の定義は共通認識を失ったみたい・・。
困った時の味方、ChatGPTに聞いてみた
Q.会社のMVVを策定する際のミッションを決める際に、「社会で実現したいこと」という表現がありますが、この社会とは何を指していますか?
A.「会社のMVV(ミッション、ビジョン、バリュー)を策定する際に、「社会で実現したいこと」という表現が出てくる場合、この「社会」とは、会社が影響を与えたい、または貢献をしたいと考えている広範な環境やコミュニティを指します。具体的には以下のような要素を含みます:
地域コミュニティ: 会社が位置する地域社会や、その地域に住む人々に対する影響。
業界や市場: 会社が事業を展開する特定の業界や市場に対する影響。
国内社会: 会社が国内で事業を行う際に影響を及ぼす国内の経済的、社会的環境。
国際社会: グローバルな視点で考えた場合、世界的な社会的課題や国際市場に対する貢献。
特定の集団やコミュニティ: 特定の利害関係者やニーズを持つ集団(例えば、環境保護、教育、健康など特定の分野に関心を持つコミュニティ)。
この表現は、会社のミッションが単に利益を追求することだけではなく、より大きな社会的な目的や影響を意識していることを示しています。これにより、会社はその社会的責任を明確にし、顧客や従業員、その他のステークホルダーとの関係を強化し、ポジティブな社会的影響を生み出すことを目指していると解釈できます。
さらにChatGPTに聞いてみた
Q.では、国際社会を明確に指しているわけではないが、国内に限定しない社会の呼び方として適当な表現はありますか?
A.国際社会を明確に指すわけではなく、国内にも限定しない広範な「社会」を指すための表現を考える場合、次のような表現が適切になります:
グローバルコミュニティ: この表現は国境を越えた広範な影響を暗示しながら、特定の国や地域に限定されないような意味合いを持ちます。
広範な社会: 「広範な」は、地理的な限定を避けながら、会社の活動や影響の範囲が広いことを示します。
多様なコミュニティ: この表現は、さまざまな文化的、地理的背景を持つ人々や集団への影響を含むことを示唆します。
普遍的社会: 「普遍的」という言葉を使うことで、特定の国や文化に限定されない、より一般的な社会の影響を強調できます。
これらの表現は、国内外を問わず広範囲にわたる社会的な影響や関与を表すのに適しています。会社のミッションやバリューが多国籍の顧客や市場に関わる場合、こうした用語がより適切であることがあります。
WikipediaとChatGPTに聞いてみてわかったこと
「社会」って表現って今どきだと人によっての認識とか範囲がバラけすぎてて適切じゃないっぽい。
ふと出てきた疑問「そしたら有名な企業のMVVってどうなってるの?」
またまたChatGPTに聞いてみた。(一つ一つ事実確認してないので違かったらすいません)
会社によってバラつきはあるけど、ミッションの中で社会の範囲を定義している会社が多いな・・。
Apple Inc.
- Mission: 世界中の人々に最高のユーザー体験を提供する。
Google (Alphabet Inc.)
- Mission: 世界中の情報を整理し、一般にアクセス可能かつ有用にする。
Coca-Cola Company
- Mission: 世界中の人々にリフレッシュメントを提供する。
Tesla, Inc.
- Mission: 人類の持続可能なエネルギーの利用を加速する。
まとめ
会社の運営にすごい重要ですよと言われるMVVですが、言葉の定義が曖昧で意外と人によってズレが生じているケースが多いんじゃないかと思った。
よく会社の文化と合わなくて離職したという話を聞くけど、単に「その人」と「会社」相性だけでなく事前に認識すり合わせできてないことが原因ってこともあるかもと思いました。