移動調理屋をやりながら全国をまわる佳代が主人公の佳代のキッチンシリーズの二冊目。
　今回は六ケ所の港町をまわり、それぞれの場所で人との出会いがあり象徴的な料理が登場する。
　さわやかな読後感で暖かい気持ちになれる本である。

原理原則を貫く信念のキャリア竜崎伸也が活躍する隠蔽捜査シリーズの７冊目である。
　3.5と同じくこの5.5も７編からなる短編集で、それぞれの話は長編では脇役である７人の視点で描かれる。窮地に陥った７人が竜崎に意見を求めたときの回答に胸がすく。