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落語鑑賞メモ3

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2024年2月の記事一覧

池袋演芸場

池袋演芸場

2024年2月27日 池袋演芸場

林家たたみ 「子ほめ」
柳亭市若 「風邪の神送り」
柳亭燕三 「近日息子」
桃月庵白酒 「茗荷宿」
米粒写経 漫才
橘家圓太郎 「強情灸」
五街道雲助 「ずっこけ」
 仲入り
古今亭志ん五 「魚男」
柳亭市馬 「雛鍔」
柳家小菊 俗曲
玉屋柳勢 「明烏」

 久々に寄席を楽しみました。
 白鳥師匠が白酒師匠を意識して創った「茗荷宿アフター」を聴いたことがあります

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雪のはなし

雪のはなし

2024年2月25日 雪のはなし (神田連雀亭)

馬雀・寸志 前説
笑福亭希光 「除夜の雪」
三遊亭ぐんま 「鰍沢」
 仲入り
宝井梅湯 「雪の夜話」
国本はる乃/曲師:沢村道世 「南部坂雪の別れ」

 第9回の後しばらく中断していた『連雀亭を楽しくする集い』の第10回です。雪の情景がある噺がテーマです。
 今回は欠席のふう丈さんとともにこの会の企画・運営を担う馬雀さんと寸志さんによる前説では、

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談吉百席

談吉百席

2024年2月24日 談吉百席 (としま区民センター 和室)

 立川談吉さんの独演会 第57回です。
 演目は「強情灸」、「持参金」、「何でもない日」、仲入り、「うどん屋」でした。
 「何でもない日」は昨年12月の渋谷らくごの『談吉イリュージョン』と題された会でネタ下ろしされた新作です。いつもながらこの発想はどこから出てくるのだろうと不思議で楽しい噺です。
 「うどん屋」は以前からやりたかった噺

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噺の目線5

噺の目線5

2024年2月23日 噺の目線5 (なかの芸能小劇場)

和泉・きよ彦 オープニングトーク
弁財亭和泉 「すぶや」
林家きよ彦 「反抗期」
古今亭佑輔 「寝子・序」
 仲入り
鈴々舎美馬 「ダダンダンダダン」
柳家花ごめ 「インタビュー ウィズ マーメイド」

 女性演者5人が自作の噺を披露する会です。
 最初の二席は定番の得意演目でしたがその後は、佑輔さんは擬古典の怪談、美馬さんはネタ下ろしのオ

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市童のらくご

市童のらくご

2024年2月19日 市童のらくご (門前仲町 陽岳寺)

 毎月開催される柳亭市童さんのネタ下ろしを含む勉強会です。
 演目は「紙屑屋」、「粗忽の釘」、仲入り、「花見の仇討」という滑稽噺三席です。とても心地よく笑いました。
 「粗忽の釘」がネタ下ろしです。市童さんが初めて生で市馬師匠を聴いたのがこの噺で、その思い入れからかえって手掛けてこなかったが、今後は積極的にやっていくそうです。
 5月23

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三春の会

三春の会

2024年2月17日 三春の会 (梶原いろは亭)

柳亭市遼 「饅頭こわい」
立川談幸 「明烏」
 仲入り
桂扇生 「口入屋」
初音家左橋 「井戸の茶碗」
扇生・談幸・左橋 トーク

 三人の紋の季節が春ということで名付けられた三春(みはる)の会です。
 トークから仲の良さが伺える師匠方の円熟の三席を楽しみました。
 次回以降今年は5月・8月・11月に開催の予定です。
 11月の会では、毎年この時

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三遊亭青森独演会

三遊亭青森独演会

2024年2月12日 三遊亭青森独演会 (なかの芸能小劇場)

 演目は「手紙無筆USA」、「悲しみは下北に向けて」、仲入り、「地獄変」でした。
 「手紙無筆USA」は円丈・作の英語のメールを先輩に読んでもらう噺です。
 「悲しみは下北に向けて」は、白鳥師匠からお前は一人称落語が向いているからやったらどうかと勧められ、円丈・作の「悲しみは埼玉に向けて」を出身地の下北の噺にした改作です。故郷への思い

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寸志ねたおろし!

寸志ねたおろし!

2024年2月11日 寸志ねたおろし! (koenji HACO)

 立川寸志さんのネタ下ろしの会 第47回です。
 演目は「雑俳」、仲入り、「景清」でした。
 「雑俳」がネタ下ろしです。軽くてとても楽しくて、色々な場面で重宝しそうです。
 仲入り前に真打昇進についての話がありました。今年から200人規模の会場でカウントダウンの会を1年ほど重ね、毎回お客さんに「認定証」を配布して噺を聴いて「真打

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佑輔、サプライズ

佑輔、サプライズ

2024年2月10日 佑輔、サプライズ (らくごカフェ)

 古今亭佑輔さんの独演会 第3回です。
 演目は「お菊の皿」、「安兵衛狐」、仲入り、「でいだらぼっち」、「鼠穴」でした。
 佑輔さんは各地に伝わる妖怪やお化けの話を取り込んだ噺を創りたいという思いがあるそうで、「でいだらぼっち」は出身地神奈川に因んだ自作です。

いぶし銀の会

いぶし銀の会

2024年2月7日 いぶし銀の会 (らくごカフェ)

 蜃気楼龍玉 独演会の第38回です。
 演目は「ずっこけ」、「大仏餅」、仲入り、「火事息子」でした。
 酔っ払いの迫力がさすがの「ずっこけ」から私は龍玉師匠でしか聴いたことのない「大仏餅」、最後は親子の情でほろりとする「火事息子」と、龍玉師匠らしさ全開の三席を最前列で楽しみました。

古典ラウンジ

古典ラウンジ

2024年2月4日 古典ラウンジ (RYOZAN PARK Lounge)

市童・吉笑 オープニングトーク
柳亭市童 「黄金の大黒」
立川吉笑 「床女坊」
 仲入り
立川吉笑 「親子酒」
柳亭市童 「木乃伊取り」

 市童・笑二 二人会ですが笑二さんが体調不良により兄弟子の吉笑さんが代演です。
 吉笑さんが「自分に無いものに惹かれるのでこの二人会はありがたい」と言っていましたが、改作・新作の印象

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隅田川馬石独演会

隅田川馬石独演会

2024年1月31日 隅田川馬石独演会 (ばばん場)

隅田川わたし 「初天神」
隅田川馬石 「替り目」
 仲入り
隅田川馬石 「二番煎じ」

 わたしさんは初めて聴きましたがまくらを含めて達者です。
 馬石師匠の一席目は、前日の師弟四景で鈴本を務めてから楽屋入りしたらすでに雲助師匠が帰宅していたことや龍玉師匠の「親子酒」は酒を飲む量を変えることで時間調整が自由にできることなどのまくらで笑わせてか

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