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落語鑑賞メモ3

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2023年4月の記事一覧

蜃気楼龍玉 独演会

蜃気楼龍玉 独演会

2023年4月28日 蜃気楼龍玉 独演会 (道楽亭)

 演目は「道灌」、「厩火事」、仲入り、「火事息子」でした。
 ネタ出しされていた龍玉師匠の「火事息子」を聴くのは2020年2月以来の2回目です。
 龍玉師匠は同じ演目を続けて聴くことも多いのですが、この会は一席はネタ出しされるのでそれを見てから参加を決められます。
 雲助一門でも最初に教わる噺だが、受ける噺ではないので前座のときならいいが今と

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立川談幸一門会

立川談幸一門会

2023年4月27日 立川談幸一門会 (お江戸上野広小路亭)

立川幸弥 「初天神」
立川成幸 「ちりとてちん」
立川幸之進 「天狗裁き」
立川吉幸 「明烏」
 仲入り
立川幸朝 「大工調べ」
立川談幸 「安兵衛狐」

 今回が第3回の立川談幸一門会に初めて参加しました。
 前座の幸路さん以外の全員が出演しました。
 談幸一門は師匠とともに立川流から移った弟子が二人(吉幸・幸之進)、芸協に移った後

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三遊亭白鳥一門会

三遊亭白鳥一門会

2023年4月25日 三遊亭白鳥一門会 (渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール)

三遊亭白鳥 オープニングトーク
三遊亭東村山 「CM家族」
三遊亭白鳥 「ギンギラボーイ」
 仲入り
三遊亭ぐんま 「土底の英雄(どていのヒーロー)」
三遊亭青森 「マイライフ イズ ビューティフル」

 白鳥師匠はオープニングトークの中で、弟子達とは滅多に顔を合わさないが最近外からは評判を聴くと、風柳師匠が「

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寸志ねたおろし!

寸志ねたおろし!

2023年4月23日 寸志ねたおろし! (koenji HACO)

立川縄四楼 「やかん」
立川寸志 「万金丹」
 仲入り
立川寸志 「井戸の茶碗」

 「万金丹」がねたおろしです。ブラック師匠に教わっていて、この会でやる許可は得られたものの完全には上がっていないそうです。
 「井戸の茶碗」は、見栄を張って硬直した侍二人と現実的な屑屋・大家の対比が際立つ演出でした。下げの後、江戸切絵図による千代

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立川笑二月例独演会

立川笑二月例独演会

2023年4月19日 立川笑二 月例独演会 (お江戸上野広小路亭)

 演目は「真田小僧」、「饅頭こわい」、「長短」、仲入り、「崇徳院」です。
 笑二さんらしい独自の演出たっぷりの四席を楽しみました。
 談笑師匠から教わったという「長短」は、長さんが気が長いというよりも饒舌でめんどくさい男ですが、こちらの型の方が自然で好きです。
 先月中止になったお詫びにと受付で手拭いを頂きました。

桃月庵黒酒 二ツ目昇進披露落語会

桃月庵黒酒 二ツ目昇進披露落語会

2023年4月16日 桃月庵黒酒 二ツ目昇進披露落語会 (内幸町ホール)

桃月庵ぼんぼり 「道灌」
桃月庵こはく 「ろくろ首」
桃月庵黒酒 「兵庫船」
 仲入り
白酒・こはく・黒酒・ぼんぼり 口上
桃月庵白酒 「禁酒番屋」
桃月庵黒酒 「火焔太鼓」

 口上は黒酒さん自らが司会でした。こはくさんが司会のつもりでいたが本人の希望らしい。
 白酒師匠の「最近はお客さんも席亭も長い目で見るのではなく、

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弁財亭和泉の"新"新作びゅーびゅー

弁財亭和泉の"新"新作びゅーびゅー

2023年4月13日 弁財亭和泉の"新"新作びゅーびゅー (らくごカフェ)

 隔月で開催される和泉師匠の会です。
 演目は「わんわーん」、「最悪結婚式」、仲入り、「落語の仮面 第五話 恋する宮戸川」でした。
 「最悪結婚式」は落語協会新作台本募集の2019年入賞作品(土屋崇之さん作)です。
 白鳥作「落語の仮面」は和泉師匠でしか聴いたことがないのですが、今回初めて第五話を聴いたので、全十話のうち

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談吉百席

談吉百席

2023年4月11日 談吉百席 (としま区民センター 小ホール)

 隔月で行われる立川談吉さんの独演会です。
 演目は「大安売り」、「当たりの桃太郎」、仲入り、「紺屋高尾」でした。
 談吉ワールド全開の新作「当たりの桃太郎」を挟んで、「大安売り」は二回目の口演、「紺屋高尾」は初演です。
 「紺屋高尾」のまくらで基本に忠実にやると言っていましたが、初めて聴く演出が結構ありました。

一龍齋貞寿の会

一龍齋貞寿の会

2023年4月8日 一龍齋貞寿の会 (らくごカフェ)

宝井小琴 「酒吞童子退治」
一龍齋貞寿 「清水次郎長伝 秋葉の火祭り」
 仲入り
一龍齋貞寿 「大高源吾 両国橋の別れ」
一龍齋貞寿 「赤垣源蔵 徳利の別れ」

 「秋葉の火祭り」は愛山先生から教わっている「清水次郎長伝」の貞寿先生としては最新話で、続きをいつ教わるかはまだ未定だそうです。
 仲入り後は季節外れではあるがと義士伝を二席でした。

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擬古典落語の夕べ4

擬古典落語の夕べ4

2023年4月5日 擬古典落語の夕べ4 (深川江戸資料館 小劇場)

立川吉笑 前説
桂九ノ一 「ぞおん」
柳家三三 「粗粗茶」
 仲入り
昔昔亭昇 「ぷるぷる」
桂雀太 「一人相撲」
立川吉笑 「(ぷるぷるリミックス)きき」

 立川吉笑さん作の擬古典を東西の落語家が演じる企画です。それぞれの持ち味が発揮された四席を楽しみました。
 九ノ一は若さと勢いを感じました。
 三三師匠は最近の話題のくす

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立川笑二 独演会

立川笑二 独演会

2023年4月2日 立川笑二 独演会 (道楽亭)

 演目は「大工調べ(序)」、「猫の忠信」、仲入り、「不動坊」でした。
 笑二さんらしい演出が随所に織り込まれた三席を楽しみました。
 「猫の忠信」と「不動坊」は最後が従来と違う独自の展開です。

寸志の立川流

寸志の立川流

2023年3月31日 寸志の立川流 (お江戸日本橋亭)

立川半四楼 「権兵衛狸」
立川寸志 「鮫講釈」
立川龍志 「野ざらし」
 仲入り
龍志・寸志 座談
立川寸志 「品川心中」

 寸志さんが立川流の師匠方をゲストに迎える会の第二回です。
 半四楼さんは以前よりもずいぶん安定して面白かったです。
 寸志さんの得意演目「鮫講釈」では中手も起きました。
 龍志師匠は重鎮でありながらとても勢いのある

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