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落語鑑賞メモ3

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2022年12月の記事一覧

春風亭百栄 独演会

春風亭百栄 独演会

2022年12月26日 春風亭百栄 独演会 (道楽亭)

 演目は「桃太郎後日譚」 、仲入り、「生徒の作文」、「加賀の千代」でした。
 百栄バージョンの「生徒の作文」面白い。この噺はいくらでも演者の個性を出せますね。
 最近聴いた百栄師匠の演目では「マイクパフォーマンス」が衝撃的でした。寄席や配信がある会ではできない噺だと思っていたのですが、打ち上げで鈴本のトリでやったことがあると知り驚きました。

愛山・談幸 二人会

愛山・談幸 二人会

2022年12月23日 愛山・談幸 二人会 (お江戸上野広小路亭)

三遊亭こと馬 「つる」
神田愛山 「飯田の焼き討ち」
立川談幸 「淀五郎」
 仲入り
立川談幸 「風邪の神送り」
神田愛山 「赤垣源蔵 徳利の別れ」

 師走らしく忠臣蔵関連の二席を含む円熟の四席を堪能しました。
 「風邪の神送り」は初めて聴きました。
 お二人はとても相性が良さそうで今回が五回目の二人会でしたが、四席目のまくら

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立川笑二 月例独演会

立川笑二 月例独演会

2022年12月22日 立川笑二 月例独演会 (お江戸上野広小路亭)

 演目は「わかればなし」、「転失気」、「鮫講釈」、仲入り、「散らかし屋(ナツノカモ作)」、「反魂香」でした。
 予告していたネタ下ろしが間に合わなかったので、埋め合わせの意味も込めていつもは三席ですが今回は五席でした。
 自作の噺、古典に独自のくすぐりを織り込んだ二席、落語作家作の噺、大胆な改作、と多様な五席を楽しみました。

馬るこ・和泉 二人会

馬るこ・和泉 二人会

2022年12月18日 馬るこ・和泉 二人会 (ばばん場)

鈴々舎美馬 「ん廻し」
弁財亭和泉 「女の鞄」
鈴々舎馬るこ 「おせつ徳三郎 刀屋」
 仲入り
鈴々舎馬るこ 「時そば」
弁財亭和泉 「謎の親戚」

 馬るこ師匠の「刀屋」は改作です。「刀屋」で初めて爆笑しました。

噺ノ目線2

噺ノ目線2

2022年12月14日 噺ノ目線2 (なかの芸能小劇場)

鈴々舎美馬 「閻魔と美馬」
林家きよ彦 「いい感じの小料理屋」
神田茜 「でもね」「いじめていじめて」
 仲入り
神田桜子 「ナイスガール」
弁財亭和泉 「銀座なまはげ娘」

 和泉師匠が主催する新作の会の第2回です。
 五人の女性演者が自作の講談と落語を披露しました。
 どれも面白かったですが中でも、和泉師匠が女性新作派の先輩としてとて

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一天四海

一天四海

2022年12月13日 一天四海 (国立演芸場)

入船亭辰ぢろ 「道灌」
立川龍志 「だくだく」
林家正蔵 「鹿政談」
 仲入り
瀧川鯉昇 「日和違い」
入船亭扇遊 「火事息子」
   三味線:恩田えり
   鳴物:入船亭遊京

 年3回開催される龍志・扇遊・鯉昇・正蔵の会の第18回です。
 「だくだく」は初めて聴くくすぐりがあちこちに入りました。
 「鹿政談」は鹿の守役塚原出雲の悪人面の表情が

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一龍斎貞寿の会

一龍斎貞寿の会

2022年12月10日 一龍斎貞寿の会 (らくごカフェ)

一龍斎貞介 「池田屋事件」
一龍齋貞寿 「赤穂義士本伝 刃傷から切腹まで」「赤垣源蔵 徳利の別れ」
 仲入り
一龍齋貞寿 「観世肉付の面」

 「赤垣源蔵 徳利の別れ」は師匠 貞心先生の得意演目で、二つ目になってすぐに、将来さすが貞心の弟子だけあって一味違うと言われるように精進しなさい、と言われて教わったそうです。
 「観世肉付の面」はネ

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蜃気楼龍玉 独演会

蜃気楼龍玉 独演会

2022年12月10日 蜃気楼龍玉 独演会 (道楽亭)

 演目は、「ぞろぞろ」、仲入り、「芝浜」でした。
 龍玉師匠が勉強のために聴いたいろいろな師匠方の「芝浜」の音源の中では、可楽師匠が芝の浜の場面も含めて20分しかないのに省略した感じも感動させようという押しつけがましさもなくて一番好きだそうです。
 龍玉師匠は約45分の「芝浜」でした。

寸志ねたおろし。

寸志ねたおろし。

2022年12月4日 寸志ねたおろし。 (お江戸日本橋亭)

立川半四楼 「壺算」
立川寸志 「粗忽の使者」
 仲入り
立川寸志 「富久」

 隔月で開催される寸志さんのねたおろしの会です。
 半四楼さんの「壺算」は話方に以前よりも余裕が感じられ、新たなくすぐりもあって面白かったです。
 先日蔵出ししたばかりという「粗忽の使者」でたっぷり笑いました。
 ねたおろしの「富久」は寸志さんらしく丁寧で饒

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擬古典落語の夕べ3 女の江戸噺

擬古典落語の夕べ3 女の江戸噺

2022年12月2日 擬古典落語の夕べ3 女の江戸噺 (日本橋社会教育会館ホール)

入船亭扇ぱい 「鮑のし」
鈴々舎美馬 「ぐるぐる」(井上新五郎正隆・作)
春風亭一花 「願いましては」(井上新五郎正隆・作)
 仲入り
田辺いちか 「姫君羊羹」(荻野さちこ・作)
林家つるこ 「つごもり猫」(荻野さちこ・作)

 主催者の方の、古典落語によく出てくるしっかり者のおかみさんや健気な娘などとは違ったタ

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