人間が森へ行き自身を揺すってやらなければいけない理由【養老孟司さん】
このnote「森の生活」を見てくれた方は自然に興味を持っている人が大半だと思います。
そんな方の中には、なぜ私達は自然に行かなければいけないか?という疑問を持つことがあるかもしれません。
感覚で良いと感じていても人に伝えるときには言葉として伝える必要があります。
先日、養老孟司さんが自然について語っているYouTube動画を見てとても参考になったので紹介します。
自然の魅力を人に伝えたい人の参考になると幸いです。
動画の内容を私なりに要点をまとめましたので時間のない方はぜひご覧ください。
人間も自然の一部です。
私達は自然と人間を切り分けて考えていますが、人間も自然の一部だと養老孟司さんは言います。
私達は0.2mmの受精卵から今の体になるまで米や肉魚、野菜を食べて大きくなりました。
ということは、私達の体は物質的にこれらの食べ物の集まりであると考えることができます。
こう考えると、目の前の田んぼは近い将来において私達(の体)であるわけです。
この話を聞いた時、驚きと共に深く納得した覚えがあります。
田舎は自然、自然は無意識
では、自然とは何か?養老孟司さんは以下のように答えます。
人間が意識して作らなかったもの。
私達が自然として認識している草花や木、海、川、石などは私達が考えて意識してつくったものではありません。
またこれらの自然は田舎に行けばいくほどたくさんあります。
都市は人工、人工は意識
では都市は何か?というと人間が意識してつくった自然じゃないもの、人工です。
渋谷のセンター街に大きな石が転がっていたら、誰かが渋谷区に電話して撤去させます。
しかし、森の中で大きな石があっても誰も何もいいません。そういうものだと受け入れます。
この例からも私達が住んでいる都市は隅々まで私達が住みやすいように設計した自然ではない人工であることがわかります。
意識の世界に生きるから調子が狂う
自然である私達がほとんどの、多くの時間を人工である都市で過ごすからいろんな不都合が起こると養老孟司さんは言います。
登山やサーフィン、カヌー、キャンプなど私達が自然に魅了される理由はこの辺にあるのではないでしょうか。
森へ行ってバランスを取り戻す
だから現代人は、たまに森へ行って揺すってやらないといけないと養老孟司さんは言います。
箱の中の荷物が偏っているとバランスが悪くて倒れてしまう様に、私達人間も都市だけにいては調子が悪くなる。
たまに箱を揺すってバランスをとるように私達も都市から自然へ足を運び自身を揺すってやらないとバランス良く生きることができないのだと言います。
私はこの考えに共感し、キャンプ場を運営する社会的な意義を見出しました。
もし、あなたがアウトドア経験のない方なら以下の記事を参考に森へ行ってみてください。
何も買う必要はないし、特別難しいことを学ぶ必要はありません。
それでは、また明日!
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