永遠のDomke F2
彼此、Domke(ドンケ)F2を25年ほど使い続けている。
1976年、アメリカの報道カメラマンJim Domkeが作り始めたカメラバッグです。写真好きな方なら知らない人はいないでしょう。
長い写真生活で沢山のカメラバッグを使ってきましたが、必ずドンケに戻るのでもう諦めてメインはコレばっかり。他は海外など遠方ロケでバックパック式やメッセンジャー式のカメラバッグを使うくらいかな。
ドンケは丈夫なコットンキャンバスで作られていて、ヨレていくエイジング感も楽しめる粋なバッグ。その様はまるでジーンズのようなものでいかにもアメリカらしい。
右が新品、左が5〜6年使用したもの。
「エイジングが格好いいっすね〜」って褒められることがあるけど、仕事で使ってる僕は使い込んでヨレてしまっただけで、言われるとちょっと恥ずかしい。今までのヨレたドンケはポイポイ捨ててたけど今度のはとっといてあげようかな。
ところで今回届いたドンケは中のレンズ緩衝ケースが明らかに小さくなっている。左が新品、右が以前のドンケ。これはちょっと困る。
大口径ズームレンズは小さい方には入らないので古いドンケから移植した。
ドンケの素材は米軍も使用している生地らしく、例えば90年代の湾岸戦争時などに生産量が減って手に入りづらくなったことがある。今回、何かあったのか、次に購入するとき元のサイズに戻ってくれるといいが。
ジーンズ、Tシャツ、スニーカーなど80年代までのアメカジ文化は今も根付いているが、その年代のままの生地は今では手に入らない訳で各社とも以前とは風合いが違って、だからデッドストックが高値になっている。
その点からすればドンケは創業以来、生地の質感を変えることなく頑張ってくれている稀少なメーカー。
いつか僕がカメラを置くまで、ずっと同じ品質で作り続けてほしい。
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