おだしと僕⑧



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お出汁ってよくわからない
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金沢エリアを離れてまでしたかった、自分のやりたい事。


【出汁をもっと身近に感じ手軽に使ってもらう事】

今までのお客様ではある飲食店の方々はお出汁が側にある事は当たり前で、日常。ルーティンの一つとして毎朝出汁をひく事から始まります。


飲食店さんにとっては当たり前のようにお出汁はあり、店の味であり、基礎でもあります。でも一般の消費者へ目を向けてみるとお出汁への距離を感じました。
友人に聞いてみても出汁は液体だしや顆粒だしを使用している人が多かった。もちろん、ちゃんと出汁ひいている人もいましたが大半がだしパックです。
だしパックはとても簡単で水の中に入れて5分ほどで出汁がとれるということで今、とても人気です。

僕はこのだしパックというものが一般の家庭へもっと浸透してほしい、だしパックを通じてというものをもっと身近に感じてほしいと思いました。簡易的で、なおかつ処理にも手間がかからない。だしパックは現代のライフスタイルにあった商品だと思います。
僕はだしパックをきっかけに出汁への関心と興味を深めてもらいどんどん出汁を好きになってもらう為に、一般の家庭用のだしパックを製造することを決めました。


そして、僕はまず市場調査として競合他社の商品を調べ始めました。そして大手、中小の様々なメーカーのだしパックを買い漁り研究をしました。そして、僕は今流行のだしパックを試食してショックを受けました。


うちの家では自社製品の天然の削り節を買って毎日お出汁をひいてます。これは鰹節屋の僕にとって当たり前で、幼少期から家の食事といえば出汁が効いているものでした。

味噌汁も煮炊きものもすべて天然の削り節からとった出汁が基本でした。鰹節のいい香りがして、コクのある味がして食事の瞬間はなんだかホッとするのが家庭の味であり僕にとっての当たり前でした。
しかし今流行のだしパックは香り、そして味も自分にとっては未経験な味をしてました。

だしパックはパックの中身が見えない、そして原料を粉砕化しているため中身がよくわりません。今流行のだしパックは天然の削り節は入ってますが、それ以外にも様々なものが入ってます。びっくりでした。

では食品のプロとして気になる中身の説明をしますね。

次回へ続く。

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