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スポーツ団体のガバナンス

先日、日本フライングディスク協会の執行理事会に出席してきました。私は執行理事ではないのですが、私が対応している案件について報告するため東京の事務所へ出向いてきました。今回のエントリーでは、私の対応案件である「スポーツ団体ガバナンスコード」についてまとめます。

スポーツ団体ガバナンスコード

スポーツ団体ガバナンスコードとは、昨今のスポーツ界での不祥事多発を受けて、スポーツ庁が考えるスポーツ団体のガバナンス機能向上のために必要な原則・規定をまとめたものです。ここで言われている「スポーツ団体」には、「中央競技団体(National Federation, NF)」と「一般スポーツ団体」の2種類があり、それぞれ異なるガバナンスコードが策定されています。

スポーツ団体ガバナンスコード<中央競技団体向け>
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/houdou/31/06/__icsFiles/afieldfile/2019/08/30/1417895_01.pdf
スポーツ団体ガバナンスコード<一般スポーツ団体向け>
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/houdou/31/08/__icsFiles/afieldfile/2019/08/27/1420413_001.pdf

日本フライングディスク協会はNFに該当するため、「スポーツ団体ガバナンスコード<中央競技団体向け>」(以下、「NFガバナンスコード」)に示されている13の原則に対応しなければなりません。一方、一般スポーツ団体(地域スポーツクラブ等)の場合、「スポーツ団体ガバナンスコード<一般スポーツ団体向け>」に示されている6の原則に対応しなければなりません。

NFガバナンスコードの13の原則

NFガバナンスコードには以下の13の原則が示されています。

200306_スポーツ団体のガバナンス

日本オリンピック委員会(JOC)や日本スポーツ協会(JSPO)に加盟しているNFは、これら13の原則への対応状況をホームページ等で毎年報告(自己説明)するとともに、4年に1度JSPO等の上位団体にによる審査(スポーツ団体ガバナンスコード適合性審査)を受けなければなりません。

日本フライングディスク協会の取組み

ちょうど本日(3月6日)、日本フライングディスク協会のホームページ上に「協会ガバナンス強化プロジェクト」の特設ページが公表されました。まずは今年7月までにNFガバナンスコードへの対応状況に関する自己説明を行わなければならないため、それに向けて少しずつNFガバナンスコードの原則に対応していく予定となっています。

おわりに

私も一担当者として、日本フライングディスク協会がNFとして最低限のガバナンス機能を確保できるよう、この取組みを推進していきたいと思います。近年、フライングディスクは急速にJOCやJSPOとの関わりが深まっています。こうした上位団体との関わりを深めていくことは競技そのもののプレゼンスの向上につながり、さらなる競技発展に向けて勢いがつくものと考えています。その一方で、競技のプレゼンスが高まるということは社会からの関心もより高まるということです。フライングディスクが社会的責任を果たし続けられる競技になるための道のりは長いですが、まずは今社会から求められている事項にしっかりと応えていかなければなりません。

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