「言葉のカケラ」
言葉のカケラに水をあげましょ。
どんな芽が出てくるのかな。
でも、だめなんだ、
ぼくの言葉はからっぽで
中身はちょっきりに食べられちゃった。
土に埋めても何も出てこない。
水をあげても何も出てこない。
それでもからっぽの言葉は
人から人へ
ただただ風のように流れていく。
人々はそれを称え笑い心ふるわす。
いつか芽がでるのかな。
いいや、でないよね。
からっぽの言葉は、どこまでいってもからっぽ。
ほら、ちょっきりが長いハナをゆらして笑ってるよ。
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