森の声(しの ひでお)

30年ぐらい前から、湘南・茅ヶ崎を中心に子育て、自分育て、心育て、からだ育てに関するこ…

森の声(しの ひでお)

30年ぐらい前から、湘南・茅ヶ崎を中心に子育て、自分育て、心育て、からだ育てに関することをやっています。 また、「気質」という,その人が生まれつき持っている「心と、からだと、思考の特性」の研究や、講演会や、ワークショップもやっています。

最近の記事

「感覚の働きと気質の関係」

実は「気質の違い」は「性格の違い」ではなく「感覚の違い」なんです。 そのため、「仕付け」の様な外部からの一方的な働きかけでは変えることが出来ません。 「ピーマンが嫌い」という子に対して、叱ったり、打ったり、諭したりすることで無理矢理にでも食べさせることは可能でしょうが、でもそれでピーマンが好きになるわけではありませんよね。食べたとしても、ただ我慢して食べているだけです。そして、余計に嫌いになってしまう可能性が高いです。 それと同じで、「音に敏感」という感覚を持っている子の音に

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    • 「子育ては子ども理解から」

      子育てをしていると、子育てを始める前には想像も出来なかったような様々な悩みが次から次へと生まれてきます。 その最大のものが、「仕付けが思い通りに行かない」「子どものことが理解出来ない」というようなものです。子育てを始める前は、「子どもは仕付け次第でどうにでも育つ」と思っていたのに、実際に子育てを始めて見ると全く思い通りに行かないのです。そして予想外のことばかりが起きるのです。 よく「赤ちゃんは泣くのが仕事だ」と言われますが、それでも、大人の都合を無視して泣かれると困ります。

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      • 気質とは役割のことです

        前回は「世界は多様性に満ちている」ということを書きましたが、「多様性に満ちている」ということと「バラバラである」ということは同じではありません。「多様性」が維持されるためには調和が必要だからです。単なる「バラバラ」では弱肉強食状態になってしまい、結局多様性は失われてしまいます。 金子みすゞは「みんなちがって みんないい」と言いましたが、違っているだけでは混乱が起きてしまうだけです。みんな違ってはいても、それぞれがお互いの違いを補い合う形で繋がっているから、違いが多様性として維

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        • 性格分類との違い

          「気質」の考えと似たようなものに「性格分類」と呼ばれるものがあります。そして実際、「気質」を「性格分類」と同じように理解している人もいます。でも「気質」の考え方と「性格分類」は本質的に異なるものです。 どう異なるのかというと、色で例えると、「性格分類」は様々な色を色味や色相などで分類したようなものです。ですから、その分類の中には、原色としての赤・青・黄だけでなくそれらの混色によって生まれた緑やオレンジや紫なども含まれています。そして様々な色を「これは赤系」「これは緑系」「こ

        「感覚の働きと気質の関係」

          世界の仕組み

          最初に。 私はシュタイナー教育と出会う事で気質の学びを始めたのですが、でも、以降、色々考えたり、学んだり、数え切れないほどのワークを繰り返したりして、今では私独自の考えになっています。特に、東洋思想的な要素が強くなっていると思います。 その点をご理解の上お読み下さい。 私たちが生きている世界は多様性と、複雑性に満ちています。 人の顔はみんな違うし、一人一人の考え方も、体つきも、歩き方も、性格もみんな違います。 自然界の色や形もみんな違います。同じリンゴの木でも、一本一本形が

          自己紹介

          1951生、鎌倉生まれ、鎌倉育ち、茅ヶ崎市在住。 2男2女の父親。 物理学科の卒業ですが、若い頃から人間の心とからだ、そして人間の様々な活動に興味を持って勉強してきました。 特に、シュタイナー教育を初めとして、芸術的な活動が大好きです。 様々な親子と一緒に、表現遊びや、音遊びや、劇遊びもよくやっています。 また、自宅では造形教室をやっているので、造形遊びの指導もしています。 太極拳、野口体操、野口整体、古武術、システマ(ロシアの格闘技)など、からだの使い方に関する学びもして来