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立冬も過ぎ、朝晩はかなり冷えるようになってきた。

お布団から出られない日々の始まり。
空気が冷たく澄んでいく。
ひんやり感。
好きだな。
寒すぎるのは嫌だけど。

耳にどんよりとした痛み。
15年ぶりだろうか?
ピアスを開けた。
それも自分で。
昔、何度も自分で開けているので
平気だと思っていた。
ファーストピアス、7個も出てきた。
だがしかし!
やはり、それは若気の至りであるから出来たこと。
実感した。


本当は近々、軟骨に開ける為病院にいくのだが、ふと、もう1つ開けたくなった。
定期的にくる衝動。
いい年をして、やめよう。
何度も収めた。

今回は、開けると決めた。
色々考える。
腹をくくる。
絶好のチャンス。

ピアッサーが意外に売っていなくて
小中学生が集うファンシーな雑貨店で購入した。
恥ずかしかった。

よし、準備万端。
開けるぞ!
おっと、母に遭遇。
これからピアスをあけます。
と、告げる。

え!
どこにあけるの?

鼻?

さすがだ。
さすが、私の母親。
こいつなら、鼻に開けかねないと思っているのだろう。

耳たぶに決まってる!
と、笑う。
そこから、なんで?なんのために?
何かあったの?と
質問攻めに合う。
既に開いてるでしょ。と。
そうですね、今は両耳1ヵ所ずつ開いております。
なんら不自由ありません。
ただ、開けたいと思ったから。

『あの時開けたかったなー。
ピアス開ければ良かったなー。
って、思って死ぬよりよくない?』

って言うと。

確かに!

と言っていた。

さすがだ。日々感謝しております。

若い頃は、結構すぐに思いきれたのに、
鏡で調整していると
角度とか、本当に開けるの?
痛いの怖くない?
と小さな自分が顔を出してきて、
10分くらい格闘した。
ここで、やめてどうする。
正直なところ、結構ビビった。
思いきって握る。

無事完了。


腫れもせず、そんなに痛みもない。
日中は忘れているくらい。
引っかかったり、触れると痛みはある。
心地のよい痛みだ。
軽い痛みは、快感になり得ることを知っている。
そう、変態だから。
せっかくだから、この痛みも快感に変わるのか検証しようかな?と思った。
が、そんな事頑張らなくていい。
我に帰った。


想い描いた自分に必要だと思ったから。
だから、開けた。


仕事のことは、忘れていた。
ごめんなさい。
大丈夫だけど。


さて。
痛みを快感に…
そんなことより、
さっさと脳イキでもして寝よう。

変態なんで。


おやすみなさい。

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