逆らいがたい悪の華 ~妄想作品の中の三浦春馬
春馬くんに演じてほしかった役柄は、まだまだ沢山あるけれど、「おんな城主 直虎」の脚本家・森下佳子さんのこんな言葉が、私の頭の中にずっと残っていた。
悪い三浦春馬くんが、観たい。
いま、ものすごくそう思ってるんです。
この人を正統派の美少年だけにしておくのは、もったいないんじゃないかと思って。
すんげー悪い、悪いのに逆らいがたい
悪の華みたいな美青年を一回やるべきだ(笑)。
おじさんになる前に!
(森下佳子さん談)
- ほぼ日 テレビガイドシリーズ 春の連ドラチェック2017より
そうなんです。個人的には、”悪い春馬くん”をもっと見てみたかった。
だから「銀魂2」の伊東鴨太郎のようなヒール役にも惹かれたし、もっと救いようのない冷徹な役でも、とても魅力的に演じてくれたと思うのだ。
ということで、ちょっと悪い春馬くんで演じてもらいたい役を妄想してみた。
妄想1:時代劇、非情な剣客侍
春馬くんには、剣客を演じてほしい。例えば「眠り狂四郎」のような。
眠り狂四郎とは
転びバテレンと日本人の混血という出自を持ち、平然と人を斬り捨てる残虐性を持つ。その生い立ちを背負い、虚無感を持ちつつ豊臣秀頼佩刀と伝わる「無想正宗」を帯び「円月殺法」という剣術を用いて無敵の活躍をし、以後剣豪ブームを巻き起こした。
- Wikipediaより
春馬くんは、圧倒的な存在感があり、殺陣のシーンでも存分に観客を惹きつけることができるだろう。時代劇でも必ず突出した役者になれたはず。そして幅広い年齢層に支持されて、その先には大河もあっただろう。
「眠り狂四郎」は、これまでも何人もの俳優が演じていて、テレビドラマでは田村正和、片岡孝夫・現片岡仁左衛門(殺陣が素晴らしい)の当たり役だったけれど、春馬くんは、その俳優陣の中でもどことなく市川雷蔵を彷彿とさせるニヒルな影と男の色気、品のある美しさで演じてくれそうな気がする。
雷さまは足腰が弱かったらしく、撮影時の立ち回りシーンでは、それが画面に表れないよう配慮が必要だったらしいけど、春馬くんは体幹もしっかりしているので、さぞかしキレのある殺陣を見せてくれたに違いない。
雷さまも往年の銀幕スターのオーラがあるけれど、下の動画では春馬くんに脳内変換してご覧ください。(雷さまスミマセン)。
キャプションの ”変幻自在”、 ”ただ愛に生きる、美しい男がいた” って、そのまま春馬くんですよね…。
春馬くんには、令和に再び蘇る「新・眠り狂四郎」に、ぜひ主演願いたい。
監督は「散り椿」の木村大作監督(春馬くんも好きな映画にあげてましたね)、脚本はもちろん森下佳子さんで、または監督を塚本晋也監督(「斬、」が凄そうなんです。観てないけど)。
そして、何年経っても生誕○年祭、伝説の俳優・三浦春馬 祭りなどとして映画館で特集上映したり、テレビでも一挙放映などしてほしい。
しかし雷さまでさえ37歳で早逝と言われているのに、春馬くんはそれよりもっと若い30歳…そう思うと、やはり悲しみが心にどっと押し寄せてくる…。
気を取り直して…別の案としては、こんな設定もご用意しました。
" 時は江戸時代、元は武家の出ながら父が失職し浪人となったため、歌舞伎の家に部屋子として預けられた春馬之助は、あらゆる手を使いのし上がり、稀代の名歌舞伎役者となり、その美貌と芸で世の女性を翻弄する。
しかしその裏の顔は剣客商売で与力や同心を差し置いて悪い奴らを叩きのめし報酬をせしめるのだった(設定に無理があっても妄想なので許して)。
役者の命である顔を狙われたら容赦しない。一刀両断で叩っ斬る。"
なんていうのはどうでしょうか?
共演者としては、香川照之さん、中村勘九郎さん、尾上松也さんなど、現役の歌舞伎俳優さんを希望。
個人的に、和服の春馬くんがもっと見たいがための妄想です(笑)。粋な着流し姿なんて惚れ惚れするほど、いなせでしょうね。日本舞踏も習っていたらしいので、歌舞伎の舞い姿も完璧でしょう。
妄想2:無頼派の文豪
太宰治や坂口安吾のような、放蕩と堕落の中で葛藤しながらも己の文学を極めてゆく文豪を演じてほしい。
春馬くんの憂いを帯びた表情って、なんとなく太宰に似てる気がするんですよ(太宰ファンです)。文豪役いいと思うんですよね。
今まで退廃の美というような役はやっていなかったので、30代では、女性と共に堕ちてゆくようなちょっと破滅的な役とか、どこか狂気を秘めているような役も演じてほしかった。舞台「罪と罰」では既に演じていますが、映像でも見たかった。
春馬くんなら、そういう役も難なくハマッた事でしょう。
以上、
これは妄想族の勝手な独り言ですので、ご容赦くださいませ。
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