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この三連休で祖母に会いに行った。去年の祖父の葬式以来だった。 天気さえよければ日帰り温泉でも……と思ったけれど、例によって雨女パワーと梅雨が重なり、近所のコインランドリーとスーパーに出かけた程度で、あとは家でのんびり過ごしていた。 日中はお茶やコーヒーで、夜はビールや日本酒、赤ワインを飲みながら、祖母と色々な話をした。 頻繁に帰省していた子供時代は、祖母と何を喋ればいいのか分からなかった。好き嫌いではなく、標準語で喋れる祖父の方が話しやすかったからだと思う。 「自分は
日記として書くにはあまりにも短すぎるけれど、上手く膨らませられなかったのでお焚き上げ。 職場に着いたらパソコンを立ち上げる。パスワードを入力してから画面が切り替わるまで3分はかかるので、その間に給湯室に向かう。 小さな水筒にインスタントの粉を入れて、ポットからお湯を注ぐ。 水分補給は別に用意した麦茶で、眠気覚ましと気分転換にコーヒーを飲む。 麦茶のようにぶがぶ飲みたいけれど、コーヒーには砂糖もミルクも入れないから、空腹時の胃にはちょっと重い。そうでなくても一日二
平日フルタイム出勤で、自炊は頑張ったり頑張らなかったり。 おかずは鶏肉や豚肉を選びがちだけれど、たまには魚も食べたい。切り身を煮たり焼いたり、スーパーで割引シールを貼られた刺身でもいい。 とは言っても運悪く魚が売り切れていたり、そもそも買い物すらしたくない日もある。そんな時に重宝しているのがサバ缶だ。 味が決まった味噌煮缶も良いけれど、水煮缶は万能選手だ。トマト缶と余り物の野菜たちと煮込んだり、味噌汁、炊き込みごはん、カレー、リエット等々どんな場面でも活躍できる。
たまの週末、職場の人たちに誘われて飲みに行く。 多くても五人まで。場所は大衆居酒屋。主な話題は仕事の悩みとか、その場で注文した料理やお酒の感想とか。あとはオタクだと認知されているので、その手の話を振られる。 お酒は割と何でも飲める。ビールで乾杯してからレモンやお茶系のチューハイに移るか、この頃はまだ寒いので芋焼酎のお湯割りを注文する。 多分、楽しい。終盤の偏った論説でスッと酔いが醒めてしまうことさえ除けば。 1から100まで満足を求めるのはさすがに欲張りかもしれない
節分に恵方巻きではなく、焼き立ての明太フランスを頬張ってしまった。もちろん方角は東北東だ。 休日に出かけることは好きだけれど、どちらかといえばインドア派だと思う。パソコンの前に座って日記や小説を書くならまだしも、SNSをだらだらと眺めて動かないことも珍しくない。 この日は後者だった。座りっぱなしの体は凝り固まる。当然、お腹も空かない。 このままではいけないと思い立ち、買い物がてら外に出た。駅へ向かう通勤ルートとは反対方向に歩き出す。 迷子猫のチラシ、鳥が啄みそうな
喪中につき新年の挨拶は控えていたものの、素直に祝えない状況になってしまい、あれよあれよと一週間が経ってしまった。 地震が起こった当時は、実家のリビングのソファでくつろいでいた。今は安全圏にいることと、自身の心が引っ張られやすいことから、早々に情報を遮断した。 せめてTwitterでは普段通りに振る舞おうとしたけれど、すっかり戻るタイミングを逃してしまい……しかしどっぷり浸かってしまったSNSからの卒業も出来ずに、近況報告としてnoteで日記を書いている。 年始の出来
両手に買い物袋を持ってニコニコのうさぎが可愛いね。 今年買ってよかったもの、2023年もまとめてみました。 Nolismのyuragu サクラ 陶磁器のピアス/イヤリング「yuragu(ゆらぐ)」シリーズの春限定。 淡いピンク色のグラデーションに、ふちの金彩も上品でため息が出る。消して枯れることのない桜の美しさよ。 当時のTwitterにも感想を残した。 J-Scentの和肌 川端康成の『眠れる美女』をモチーフにした香水。 去年の記事では『まずはサンプルを取り寄せてみ
先週末、母親と紅葉を見るために京都に行った。 紅葉といえば、せいぜい近所の公園のイチョウや、通勤ルートにある桜の木が赤黄に色付いているのを眺める程度だ。実家にいた頃は、自転車で六義園の夜間ライトアップを見に行った記憶がある。あの時も母親と一緒だった。 折角ならあまり行ったことがない場所にしよう。ということで、修学旅行以来の嵐山へ。嵐山には鶴屋寿の嵐山さ久ら餅を買いに行きたかったので、ちょうどいいタイミングだった。 母親は金曜日から京都入りして、醍醐寺と六曜社に行ったそ
色々あって私物を断捨離することになった。衣類や書籍、大きな物から小さな物まで。洋服タンス三段分を占領していた着物類も二段分まで減った。 手持ちの中には新品の浴衣や半幅帯もあるが、ほとんどがリサイクルやアンティークだ。 着物仲間も皆無なので譲れない。メルカリに出そうにも点数が多い。私のように一人で着物を楽しんでいる人でも参加できるような、次の人に着物を譲れる場所があれば教えてほしい。 結局、着物の買取業者に宅配買取をしてもらうことにした。一般ごみとして燃やされて灰になっ
職場での休憩時間のことだ。 「一番好きなお菓子って何?」隣のデスクの先輩が言った。 「一番ですか?」 私は漠然とした質問に戸惑った。出張土産に配られためんべいのラインナップを眺めて、「香味えびもあるのか。今度田舎に帰ったら買ってみよう」と上の空だった。 この先輩と話すのは少し緊張する。私の言葉足らずでよく勘違いされてしまうからだ。 和菓子か洋菓子とざっくり濁すか、具体的にお饅頭かチョコレートか、もっと厳選して梅ヶ枝餅かラミーか…… 難しく考える必要なんてないのに、せ
noteからの通知が来た。9月30日までに記事を書くことで連続投稿を17ヶ月に伸ばすことができる、と。 そういえば今月は何も投稿していなかった。なんなら他のSNSも疎かだ。 noteでは日記を書いたり小説を載せたりしている。月一の投稿は義務ではないけれど、ここまで来たら続けられるところまで頑張りたい。 近況報告をつらつらと書き綴るのもいいけれど、Twitterに投稿するつもりだった下書きに少し付け加えた。 ラジオで「秋の蚊」という季語を聞いた。文字の如く、秋になっ
ミンミン、ジジジ、と競うように騒いでいた蝉の大合唱はもう聞こえなくて、もう少し声の高い、控えめな鳴き声が聞こえた。秋の虫だろうかと日陰で電車を待ちながらぼんやり考えた。 祖父が亡くなった。享年89歳。救急車で運ばれた翌々日、病院で息を引き取った。 自宅で転倒してから満足に歩けなくなり、腰の骨が折れていた(!)から 入院することになったものの、最終的に在宅介護をすることになった。 祖母が「自宅で看取りたい」と言っていたと両親から聞いたのが、たしか去年末だったと思う。
今、Twitterで一日に閲覧できるツイート数に制限がかけられている。私は未承認だから一日1000件だ(3日23時現在)。 あくまで一時的な規制らしいけれど、それが一週間後に解消されるのか、はたまた来年まで続くのかは確定していない。わからないまま常駐している。 幸いにもTwitter以外の連絡先手段はあるけれど、13年も使っているSNSからはそう簡単には離れなれない。 私の場合はTwitterから知り合った人が多い。 夏はビアガーデンのビールで、冬は大衆居酒屋のや
実家でお猪口を貰った。父方の祖父母の家で「処分してしまうなら」と貰ってきたという、小さな陶器のお猪口だ。 お猪口の他にも小鉢や小皿などもあったらしい。色合いや模様が素敵だった。素朴だけれど味のあるお椀もあった。 商売をしていた祖父の貰い物が、巡り巡って私の下にやってきた。 思えば私が好む古本やリサイクル着物も、誰から巡り巡ったものだと思うと感慨深い。やっぱりそういうものに惹かれるのだろう。新しいものも好きだけどね。 お猪口といえば、晩酌をする男の話を書いた。