第17話「最後の晩餐」

秋なのでという訳ではないが、
食について書きたい。

屋久島に向かうJALの機内誌に、
いろいろな地方の料理が紹介されている。

こんな料理があるのかと読み
興味を持つのであるが、
問題は食欲なのである。

今年の夏から食欲が明らかに落ちた。
体重は、落ちないのは不思議なのだが、
それほど食べたいという意欲が湧いてこない。

大好きなカレーライスですら、
おかわりをしなくなってしまった。

そしてお酒も弱くなってしまった。
以前からお酒を飲むと寝落ちするのであるが、
割と少ない量でも寝落ちしてしまう。

友人と飲んで家に辛うじて辿り着いて、
ニュースを見ているはずが
知らぬ間に砂の嵐（古い）になっているのだ。

睡眠、食欲、性欲のうち、
元々睡眠時間が少ないので、
更に食欲までなくなってしまい、
物欲も無くなり、
聖人になってしまったかというと
そうでもなさそうである。

単なる生きる屍なのである。
無欲と言うより無気力。

何故、食欲が無くなってしまったのだろう。

新陳代謝が悪くなり
少しの食事でもすぐ太るからか、
塩辛いものを食べると怒られるからか、
もしかしたら病気なのか分からない。

だから、今のうちに、
美味しいと思われるものを
思いついたら不定期に伝えることとしたい。

「おか田」の牛カツ
「おにかけ」の馬刺し
「益子」の焼き鳥
「リトル小岩井」のスパゲッティ
「ハングリータイガー」のハンバーグ
「角兵」のつけ天蕎麦
「勝烈庵」のとんかつ
「六角堂」のカレー
「はた坊」のお好み焼き
「多田」の寿司
「万ん卯」のおでん
「tops」のチョコレートケーキ
「アンジェリーナ」のモンブラン
「すや」の栗きんとん

まだまだ続く…

なんだ、
考えていくと
一日で食べ切れないことが分かる。

みなさんも友人たちと
「最後の晩餐」の話をしたことがあると思う。

僕の最後の晩餐は、
一日で終わらないので
まだまだ元気ということかも知れない。

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森の黒ひげ塾
塾長　早川　典重