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森永宏喜 千葉・南房総の健康増進・アンチエイジング型歯科。分子整合栄養療法を活用。歯と…

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森永宏喜 千葉・南房総の健康増進・アンチエイジング型歯科。分子整合栄養療法を活用。歯と全身の健康情報を配信。歯科医師として日本初の米国抗老化医学会認定医、日本抗加齢医学会専門医。著書;アンチエイジングは口の中から(KKロングセラーズ)、全ての病気は口の中から(さくら舎)など。

マガジン

  • COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか

    新型コロナへの感染リスクを下げるために私たちはどう行動したらいいのか。免疫力を上げる手立てを栄養と口腔の切り口からお伝えします。

最近の記事

☆一般向け書籍 アマゾン販売開始

このたび、一般向け書籍としては4作目の 「歯周病はすぐに治しなさい!         ―口腔から老化と心臓・腸・脳の大病がはじまる! 」 を株式会社さくら舎より刊行いたしました。本日よりアマゾン販売開始です。ご予約いただいた皆様にはお手元に届くと思います。 KKロングセラーズからの前作、「口腔内環境改善法 アンチエイジングは口の中から!」から7か月足らずでの発刊ですが、また違った切り口となりました。 メインのテーマはこれまでと同様 「口腔内と全身の健康、アンチエイジング」

    • COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(6)ビタミンCの多彩な役割と注意点

        抗酸化物質の代表選手・ビタミンC 抗酸化物資として代表的なものといえば、やはりビタミンC(VC)が有名でしょう。  前の記事でも書きましたが、抗酸化とは還元する力、電子を与えることができる能力を指します。VC(アスコルビン酸)にほ「エンジオール基」という反応性に富む部分があり、ここが還元力を発揮するのです。VCは水溶性ですから、細胞の中ではおもに細胞質などの水溶性の部分の抗酸化を担っています。そしてVCは単純な抗酸化だけではなく、体内での様々な重要なプロセスのカギを握っ

      • COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(5)慢性炎症と抗酸化物質

         この記事では、成人の8割がかかっているともいわれる歯周病が唾液の力、そして免疫力や老化にどのように関わっているのかをお話しします。 歯周病が厄介なのは「慢性炎症」だから 歯周病が原因で、大きく腫れたり強い痛みが出たりといった「急性炎症」がおきることはもちろんあります。ですが今回のテーマである「免疫力」という切り口で問題が大きいのは「慢性炎症」の方です。  歯周病は、歯と歯肉の間にある歯周ポケットから細菌が入り込んで、歯周組織が炎症を起こすものです。細菌が歯を支えている歯槽

        • COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(4)唾液の量と質を確保する

           「ウイルス侵入のリスクを少しでも減らすために、私たちが出来ること」は、ここまでお話したそれぞれのシステムを確実に作動させるということです。それに必要なものは何か、考えてみましょう。 いちばん多いのは、唾液 粘膜の防御システムの鍵を握っているのは「粘液」だとお話ししました。 新型コロナに最初に暴露される領域での粘液には気道粘液、涙液、そして唾液がありますが、その分泌量には大きな差があります。  気道粘液;鼻腔からノド、気管、そして末端の気管支に至る気道に分泌される粘液の量

        ☆一般向け書籍 アマゾン販売開始

        • COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(6)ビタミンCの多彩な役割と注意点

        • COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(5)慢性炎症と抗酸化物質

        • COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(4)唾液の量と質を確保する

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        • COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか
          6本

        記事

          COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(3)免疫を高めることの意味

           では、どうすれば感染のリスクを下げることができるのでしょうか?そこには身体の防御システム、免疫が関わってきます。 症状の強さと、感染拡大リスクば別 エボラ出血熱やSARSは恐ろしい感染症ですが、COVID-19に比較すれば封じ込めは容易でした。なぜなら、発病すると多くのケースで強い症状が現れ、それが周囲への感染力とリンクしているからです。  エボラは過去の事例では致死率が90%に達することもあり、患者が長期間動き回り広範囲にウイルスをまき散らすことは少なくなります。しか

          COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(3)免疫を高めることの意味

          COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(2)あなたはいま、何を待つ?

           この未曽有の状況で、従来の判断基準にかなう信頼度の高い情報は存在するのかというと非常に心もとない。では私たちはどのような情報を頼りに行動したらよいのか。現時点で出来ることを考えてみましょう。 「エビデンス、ありません」という状況! 前の記事で「メタ解析が最上のエビデンス」と書きました。では、新型コロナの予防や治療に関して、そのような研究成果はあるのでしょうか?    残念ながら、そのような「信頼性が高いと一般的に考えられている成果」はどこにも存在しません。新型コロナの治

          COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(2)あなたはいま、何を待つ?

          COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(1)エビデンスレベルは?

          世界中の科学者たちが、新型コロナ感染症を克服するために寸暇を惜しんで調査・研究を行っています。研究成果は次々と発表されていますが、私たちはそれをどのように受け止め、行動たらいいのか?少し整理してみましょう。 確実な予防法・治療法は存在しないこれまでの医学・自然科学の成果で、私たちは数々の感染症を克服してきました。その対策で衛生管理とともに中心となるのは病原体への抗体を獲得して感染を阻止するワクチンと、発症後に確実な治癒を可能にする治療薬の確立です。新型コロナには「まだそれが

          COVID-19の医学情報をどう扱い行動するか(1)エビデンスレベルは?

          コロナ禍のさなか、note始めます

          新型コロナ感染症(COVID-19)蔓延の閉塞した空気が世界を覆っています。 新年を迎えた時には思いもよらなかった事態に、私たち自身や家族、ビジネスやコミュニティなどが切迫した危機に瀕しています。 私は歯科医師であり、クリニックの経営者であり、そして口腔から豊かな人生を創造することをテーマに動いている専門家です。この状況で自分に何が出来るかを考えると、目の前の患者さんを治療することはもちろんですが、この未曾有のコロナ禍の傷を少しでも浅くするための情報発信が使命だと考えます

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