私の教育実践その3
癇癪を起こした後
癇癪を起こしたら、の話である。通常学級の子であれば、しばらくして落ち着いた後に、さっきはどうしたのと聞くのがセオリーである。
しかし、その場を大切に、ピンポイントの指導を特別支援で行うのであれば、癇癪中に、「どうしたいの、何がしたかったの」と問うと、泣きじゃくりながらも、答えが返ってくることがあり、ひらめいた。
今、指導しないといけないんだと。
ある事象とある事象が非常に結びつけるのが難しい子供には、たとえ癇癪中でも飛び込んでいかないといけないときがあることを知った。
それから、私との信頼感は増したように思う。なにかあると、癇癪で訴えるのではなく、言葉で訴えると、願いが叶いやすいということを繰り返し指導していけたらと思う。
オペラント条件付け
昔大学で習った、オペラント条件付けというものを思い出した。ハトが、ボタンをつつくと、餌がでてくるといった仕組みの鳥かごで飼い、偶然つついたときに餌が出てきたといったものである。
教育にはそのようなボタンはないのだが、曖昧な中で、私もありそうもないなと思っていたボタン(癇癪中に話しかける)と、子供の(やりたいことを、癇癪ではなく、言ってみたら叶った)のボタンが交わり、良い方向に向いたと思う。
今 考える仕事の条件づけ
例えとしてハトを用いたが、仕事はどこでスパッとはまるかわからないから、自分がハトになったつもりで、いろいろなことに興味を持って手を出すことが、ボタンを押すこととなり、偶然出た成果が、また偶然生まれ、良いことの連鎖になっていくことの始まりだと思う。