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社会教育と生涯学習の違いって?

社会教育とは?

社会教育法において、『「社会教育」とは、学校教育法又は就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律に基づき、学校の教育課程として行われる教育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な教育活動(体育及びレクリエーシヨンの活動を含む。)をいう』とされています。
ここで抽出できるのは、「学校教育を除く組織的な教育活動」という感じですね。
さらに重要なワードとしては「組織的」というところ。
みんなと一緒に学び合うということですね。

社会教育においては誰が上で誰が下かといった上下関係はなく、学習者は講師から学び、講師は学習者から学び、そして学習者同士で相互で学び合います。

私の持論ですが、社会教育施設で教壇を見かけるのは少ないということは、学校のように上から下に教えることよりも、みんなが平等になって学び合うことを大切にしているのが表れているのではないかと思っています。

生涯学習とは?

文科省のホームページにおいて、『「生涯学習」とは,一般には人々が生涯に行うあらゆる学習,すなわち,学校教育,家庭教育,社会教育,文化活動,スポーツ活動,レクリエーション活動,ボランティア活動,企業内教育,趣味など様々な場や機会において行う学習の意味で用いられます』とされています。
つまり、生涯学習とは生涯にわたって行う学習のことを意味します。

ここだけを見ると、生涯学習は社会教育を包摂しているように見えますが、生涯学習はあくまで「学習」だということ。
学習の主体者は個人であるため、生涯学習は個人の学びに留まり、教養やスキルを習得していきます。

結局どう違うの?

上記を見ると、大きな違いは「組織的であるかどうか」ですね。
みんなと一緒に学び合うのが社会教育で、それを個人に主体を置いたのが生涯学習ということになります。

講座やサークルでは誰かから学んだり、みんなと学び合ったりします。
そういう点では、社会教育活動は当然社会教育であり、生涯学習でもあります。

みんなと一緒に学び合う中で、自分だけでなく身近な人も成長できる。
それはかけがえのない財産であり、そのプロセスで得た人間関係は生涯の宝でもあります。

そんな宝物をいつまでも大切にしたいですね。

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