孤独の原風景と
孤独な心の奥底に
なにがあるのか知りたくて
潜ってみると
そこは底ではなくて
奥には深い深い闇があって
もっと潜ろうとした時に
上には光が
下には闇が
あの時僕はどこに行くのが正解だったのか
だから僕は深い闇に湖を作った
どこまでも静かで
どこまでも深く
どこまでも透明な
湖を作ったんだ
彼女は呟く「今度は何の詩を書いているの?」と。
僕は「未だに答えが出ない何かを書いてみた」と。
僕は孤独の世界にいて、世界の中で未来に絶望していた時に、もっともっと自分の心の奥底に潜ろうとしていたんだけれど、結局そこには何もなくて、まだ深く潜ろうとしたら、どこかでそれを止める何かがあって。
だから僕は湖をイメージした。
誰もいない湖はどこまで綺麗で透明で。
そこを僕はずっと眺めていたんだ。
彼女は言った「あなたはその湖で闇の底に行くのをやめた。きっとその湖を満たす水には何かがあるのね」
僕はその答えを見いだせずにいた。
孤独の奥底に湖があることが僕にとっての救いだったのかもしれない。
湖面に静かにたたずむことで、何かと向き合うことで僕は孤独とも向き合えたのかもしれないと。
それは小さい頃の原風景なのかもしれないと。
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