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サウナに求める条件とは?女性の厳しいサウナ事情

2022.08.23

最近、サウナにはまっている。元々サウナは、たまーに温泉に行った時に入る、くらいな感じだったんだけど、今はサウナに入りに、わざわざ外出したりもしてる。

なぜここまでハマるようになったかというと、「水風呂から出たあとのととのい」に気づきはじめたからだ。詳しくは、『サ道』という漫画(書籍ではふぅーん、漫画でなるほど!と気づいたので漫画の方が分かりやすい)を読んでほしいのだが、水風呂から出たあと、体がずーーーんと重くなって、目が自然と閉じていって、脳の奥の方でじんじんじんと響く時間がある。それが、一度味わってしまうと、とにかく快感なのである。
現世から逸脱するような、言い方悪いけど体から魂が抜ける寸前、みたいな感覚。はじめて味わったときは、やばい死ぬと思い、すぐに理性を取り戻したのだが、「なんなんだあの感覚は…?」ってなって、もう一回味わいたい、となる。今は、体から魂が抜ける寸前を、できたら風を浴びながら、長く味わいたいと思っている。

ただ、どうにもこうにも、いい施設というのが見つからない。特に、首都圏にある「女性の」いい施設が見つからない。
基本、サウナ好きは「サウナイキタイ」というwebサイトを愛用していると思うのだが、そもそも、男性用サウナはあるけど女性用はない、という店が多い。なので、そもそもの近隣のサウナの選択肢自体が女性にとっては少ないのだが、加えて、女性用サウナがある店でも、水風呂がない店が多い。サウナイキタイの「水風呂 -」の表示で、何度落胆したことか。

では、私にとってサウナに求める条件とは何なのだろうか。
実は、この間、サウナを新規開拓したのだが、2店舗ともうーん…という感じで終わってしまった。
男性に比べて選択肢が少ない女性サウナだからこそ、自分にとっての譲れない条件をしっかりと固めた上で新規開拓に挑めれば、と思い、この記事を書いている。

失敗した新規開拓サウナ

ある一店舗は、都道府県が運営する銭湯である。安くて近いのが魅力的だった。
→ただ、銭湯はどうしても、地域の溜まり場となっている温泉。特にここは、一人で来てる方が少なく、ご家族やご近所のご友人と来る方が多かった。どうしてもうるさかったし、何より温泉自体が狭くて密だった。
なので、至福のずーーんのときに、どうしてもうるさい、という感情が芽生えてしまう。マスクなしの会話も気になるし、密な空間の密な空気では、全くリフレッシュできなかった。

ある一店舗は、雑居ビルに入った、ガチサウナーのためのサウナだった。冷水の温度は選べたし、サウナの中は神秘的な空間で、木なのかフレグランスなのかの自然的な匂いが充満してたし、ストーンは見たことない量置いてあって、すごかった。
→ただ、ここは水風呂がなく、頭を直撃する一本のシャワーがある店だった。ずーーんはあったのだが、何か物足りないというか、もっとずーーんのトドメを刺してくれ!!という気分になった。私にとって、水風呂は譲れないのだな、と気づいた。
→加えて、誤解を恐れずに言うが、なんというか、ガチサウナーは、身勝手な人が多かった。『サ道』の漫画でも、来訪者の邪魔になる位置に身勝手に寝そべったりする方が描かれていたが、まさしくそういう感じ。
その一。更衣室で素っ裸になったあと、長らくスマホをいじってる団体がいた。ずーっといじってた。あなた達は自分の裸にそんなに自信があるの?!ってびっくり。
その二。椅子は左右に分かれてて、それぞれぎゅうぎゅうでも8人ずつ16人は座れるような空間で、3人だけしかいなかったのに、あるお1人が、私にすごく密接な位置に陣取ってきた。その方のベストポジションを私が奪ってしまったのかもしれないが、なぜそんな近い?!と困惑した。しかもその後、その人は刃物を持つ手でカミソリを持って私の方に向かってきた。恐怖で心臓をバクバクさせた私の横を通過して、シャワーの場所に向かい、なんとシャッシャッと気味悪い音をたてはじめたのだ。公衆浴場でムダ毛剃ってる人って初めて見た。ととのい中にカミソリの音が響くのって恐怖よ。よく見たら、受付でカミソリ売ってた。カミソリって凶器だよ、サウナも売っちゃだめでしょう。
その三。それで、受付の横のラウンジでゆっくり恐怖心を和らげようとしてたら、まさかのスーツの男性がパソコンを開いて、真隣でweb会議の司会進行をし出した。しかもマスクなし。サウナのラウンジで普通テレワークする?! 静かにしてるテレワークならまだ許せるけど、がっつり喋って司会する?! すぐに出てきたよ。

こういうことがあったので、もう失敗はしないようにしたい。地域密着銭湯とガチサウナの、ちょうど間の、落ち着ける女性専用サウナを探しているのである。

いまのいいサウナ、ただ…

次に、いま私の中でいいな、と思ってるサウナを記していきたい。ただ、なぜ新規開拓をしているかというと、それぞれ不満点もあるからである。

一箇所目は、ガチサウナではないスパ施設。とにかく広いし、ごろ寝スペースもあるし、くつろげる。サウナは、水風呂もあるし、外気浴の場所もある。外気浴は、椅子の他に、寝れるスペースもあって最高。スパだから、ガチサウナ民は少ないのもいい。
→ただ、ミストサウナしかない。70℃くらい。男性だと高温サウナがあるのに。じんわり汗が出ていく感覚は心地よいんだけど、あの一気に汗が出ていく感覚は味わえなくて、くぅ…!ってなる。あと、高い。銭湯の安さを知ってると、ちょっと渋るレベル。これは蛇足だけど、友達同士で来てる若い人が多いから、サウナーの私への視線もちょいと気になる。

二箇所目は、習い事の場所からちょっと歩いたところにある、銭湯。安いし、銭湯にしては比較的広め。高温サウナに、水風呂もある。地元の方は温泉までで、サウナは鍵を開けた専用の場所になるので、ととのいたいおひとり女子の集い場だった。
→ただ、やっぱり混みが気になる。銭湯って15時ごろからしか開かなくて、夜更けごろまでは無理なので、必然的に混んじゃう。失敗した銭湯よりは全然マシだけど、人が多いとリラックスできない。あと、若干床のヌメリが気になったのと、外気浴の場所が狭すぎて全くいい環境じゃないのが懸念。

三箇所目は、とにかく理想郷で完璧な温泉施設。サウナは高温とスチームが両方あって、外気浴の外のスペースも広いし、椅子も寝そべりスペースもある。お湯も、室内で4種類、露天で4種類もある。ひたすらに楽しめる温泉。あと、あまり知られてないところなので、サウナのととのう楽しみ方をしてる人が少ない。お値段も、銭湯+ちょい、くらいで、そんなには張らない。
→ただ、めちゃめちゃ遠い。場所も郊外なので、私の最寄駅からは2時間弱かかる。交通費もばかにならない。なので、用事があったら行くかな、レベルに留まっちゃう。日常で「サウナ入りたい…!」ってときに気軽に行けないのが、残念。

まとめ・私のサウナに求める条件

ここまでまとめてみると、サウナを構成する要素が見えてきた。
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高温サウナ > それ以外
水風呂 > ない
寝っ転がれる外気浴 > 座れる外気浴 > ない
広い > 狭い
空いてる・リラックスできる > 混んでる・密
安い > 高い
綺麗 > 汚い
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左を2・右を0で計算してみると、
一箇所目→0+2+2+2+1+0+2= 9
二箇所目→2+2+1+0+0+2+0= 7
三箇所目→2+2+2+2+2+1(−交通費5)+2=8
となる。
こう計算してみると、私の中で上記3店舗は許容範囲で、ある程度の満足は出来てる。
さっき記した新規開拓の店は、莫大なマイナスが入るので、どう考えても上記3店舗の方がいい。

だが、14点満点中10点を超える、それなりに近いところにあるサウナが欲しいのである(三箇所目は遠すぎるので、8から更に大幅なマイナスが入る)

うーん。難しい。
男性ならすぐに見つけられるんだろうなぁと思うと、なんともいえないジェンダーな思いに駆られる。男性並みの設備が女性の方にも整ってほしい。
ただ、逆にいうと、世の中の女性たちに「サウナ」という趣味は、まだ見つかっていない、ということ。男性の理想郷サウナは、実際には分かりようがないが、やはり激混みなんだろうなぁと思うと、女性側の比較的空いている環境はいいのかなぁ、という思いもあり。複雑ですな。

本当は家でととのいたいし、その方が効率的なんだろうなぁとは思うが、ずーーんの初歩までもいかない。暑くてただ寝そべってるだけになる。
どうやったらお風呂でととのうことができるのか。これも探求していかないといけない。

女性のサウナーの皆さま、都内近郊のいいサウナがあったら本当に教えてくれ。(切実な願い)
旅行でも行きたいので、全国どこでもいいから、教えてほしい。

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