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ショートヘアにしたところで、何か変わるわけではなかった

2021.12.17

という良さげなタイトルを、2021年の秋に書いていたので、なんか良いことが書けるかもしれないと、執筆してみる。

2021年の夏、私は人生ではじめて、ショートヘアにした。
女性がショートヘアになるというのには、相当な理由があるのだと思われるらしい。

私「ショートヘアにしてください」
美容院のお姉さん「思い切りますねー、どうしてですか?」
私「夏だし、さっぱりしたくて」
美容院のお姉さん「そうなんですかー、確かに夏ですしね」

まぁ、別に書き起こすこともない、ありきたりな会話だ。しかし私が覚えているのは、「確かに夏ですしね」の後に空白があり、「絶対それだけな訳がないだろう」という声が聞こえたのだ。もちろん、その声が実在している声でないのは、分かっている。お姉さんは持っている全技術を使って、私の顔と頭に合うショートヘアにしてくれた。
しかし、確実に会話に間があったのだ。「絶対それだけな訳がないだろう」と言えるだけの、不自然な間があったことは、事実である。

そして、夏休みが明け、友達に会った。まぁイメチェンだと驚かれた訳であるが、ほとんどの人が、理由を聞かないのだ。ただ驚き(イメチェンなので当たり前)、「似合ってる!」と言われる(半分お世辞込みの反応だと思う)。
そして理由を聞く友達も何人かいたが、「夏だしさっぱりしたくて」と言うと、これまた謎の間があり、「そうだよねー似合ってる!」という、お世辞なのかも分からないありきたりな相槌が返ってくる。

このことから、「女性がショートヘアになるというのには、相当な理由があるのだと思われるらしい説」を、私は提唱したいのである。
というか、「さっぱりしたくてショートヘアにする」という理由は、世の中に認められにくい理由なのではないか。

では。
私がショートヘアにした理由を書こうと思う。
理由は挙げるといくつかあるのだが、優先順位で書いていこうと思う。


① 夏だしさっぱりしたい

髪が長かった期間がおよそ20年間だった訳だが、私は髪を下ろすことが苦手であり、ずっと髪を結んでいた。
そして2021年夏、チャンネル登録しているミニマリストYouTuberがショートカットにした動画で、「髪が短いとヘアゴムが要らない、髪が乾くのも早い」と言ったのだ。「なぜ私は髪を結ぶという行為をしているんだろう」という疑問が、ふとわいた。そして、「ショートヘアにしたら結ばなくてもいい」という新しい考えが浮かぶと、2020年の夏はあまり外に出なかった影響もあるのか、急に「長い髪があるから暑いのだ」と感じてくる。
今までは当然のように受け入れていた長い髪の毛が、急に邪魔な存在になった。なので、切った。

② イメコンの影響

インスタで、「パーソナルカラー」という単語が目につくようになり、元々持っている服が全て自分に合わない色なのではないか、と思うようになった。そして、パーソナルカラー診断に行った。
すると、パーソナルカラー以外にも、「骨格診断」「顔タイプ診断」というものもあるらしく、とりあえず全部やってもらう。そして、顔タイプ診断で「フレッシュ」という部類だと診断されて、ショートヘアが似合う顔だと言われたのである。
そこで、「ショートヘアが私に似合うかもしれない」という発見を得た。診断は、ちょうどYoutubeを見た、一週間後の出来事である。夏が暑いとも感じていた。なので、切った。

③ 信頼できる美容師さんとの出会い

正直、この要素は一番大きかった。

今までは、母が通っている美容室に通うことが当たり前だと思っていたのだが、技術力と好みが致命的に合わず、ちょっと色々あって、美容室難民となってしまった(これは語ると長い)。2年近く流浪の旅を続け、ようやく見つけた美容師さん。

話すのが楽(フィーリングが合う)で、かつ確かな技術力を持っている美容師さんとの出会いは、毎朝のQOLを爆発させるし、色んな髪型に挑戦する勇気をくれる。今までして来なかったショートカットを任せても、上手く切ってくれると確信できた。それだけの信頼があるので、切った。
今の切なる願いは、美容師さんが辞めたり移動したりしないこと。また難民になっちゃうから。あと、美容師さん的にはあまり好まないことで、本当に申し訳ないが、この美容師さんが世間に知られないことも願っている。ふっ軽で明日予約できる今の状態がずっと続いてくれー!!!

美容室を固定できると、本当に精神が安定する。特に、剛毛で量多めな私は、髪の毛が気になるタイミングが早く、一回気になったら毎分髪の毛触ってそわそわしちゃう人。美容室に行きたくなる。そんな時に、「探す」というとてつもなく時間がかかって迷いまくるワンセットを挟まなくていいのが、本当に有難い。

美容室探しって、ひたすらインスタの画像を見まくる、虚無なエゴサだと思うんです。インスタに載せてる画像って、「その髪型にするのに毎日何時間かかるんだ?!」っていう、映えばっかり。ぐるぐるだったり、ストレートだったり。求めてるのはそういうのじゃなくて、美容室行った後でも長期間、朝起きただけでいい感じにまとまってくれる髪なんだよ、って感じ。
即予約→切ってもらえる、のが、冗談抜きで、精神安定の役に立ってる。加えて、技術力が凄いので、本当に信頼してる。前に切ったときの、ひっどい技術力のすさまじい重いボブとは、雲泥の差で、毎日鏡の前で「髪ととのってるぅ!」と気分が上がる。


【まとめ】

案外女性がショートヘアになる理由は適当だ、ということを提唱したい。
理由なんて、大したことじゃないんだよ。

理由が明確でない行為で、何か(外的要因でも内的要因でも)が劇的に変わってしまったら、怖い。
だからこそ、「髪を切る」という行為に、何かが変わるだろうな、という淡い期待を乗せてはいけないと思う。
私自身、ショートヘアにして何かが変わるなんて、ある訳ないだろうな、と思ってたし、実際なんにも変わらなかった。

心機一転断髪!なんて捉え方、もう古臭いからやめてほしい。

P.S.(2022.8.9)
短いと毎日楽すぎて、もうロングには戻れない。
短いショートは一年満喫したので、今は、黒髪ボブにしてる。キムチェウォンとかチョユリ(解散したのにIZ*ONEブームが来た笑笑)の、サラサラ黒髪ボブに憧れて、縮毛矯正もしたけど、本当に美容師さんの技術力が素晴らしい!!! 絶対に浮気しないから、どうか長く働いてください!!!

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