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ストレイトストーリー

 友人に勧められて観た映画。監督がデビット・リンチということで、不条理な映画を想像していたがハートウォーミングなロードムービーだった。

 日本ではあまり作られない73歳の老人が主人公の映画です。

 10年ほど縁を切っていた兄が脳卒中で倒れたという知らせを聞き、車を運転できない老人が小さなトラクターに乗って隣の州まで兄に会いに行く話です。その長旅をする途上で老人が出会う人々との触れ合いを描いたロードムービー。

 老人が旅の途上で出会う人々に言う言葉がなかなか名言なのです。

 出会った若者に、「歳とって良い事は?」と聞かれこの様に答えます。

 「目も足も弱って良いことなどありゃせんが、細かい事は気にせん様になる。」

 「じゃあ、歳とって最悪なのは何?」と聞かれて

 「最悪なのは、若い頃を覚えている事だ。」

 最後に出会えた兄を演じ、わずか数分だけ登場するのが名優ハリー・ディーン・スタントンです。

 老人が一緒に住む知的障害のある娘のローズには「キャリー」のシシー・スペイシク。彼女の演技も見ものです。

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