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担当生徒数トップからゼロへ

 2019年、僕は都内大手個別指導塾の人気、実績共にトップの講師の1人でした。
 2020年の夏のある朝、呂律が回らない事に気付いた僕は救急車で病院に行き、脳梗塞と診断され2週間入院しました。入院して3週間で授業に復帰できたものの多少の構音障害が後遺症として残りましたが授業に支障が出る程の障害ではありませんでした。
 しかし、この頃猛威を奮っていたコロナ感染症によって対面式の個別指導塾の生徒数は次第に減っていきました。
 2022年9月、僕は自宅で重いチェストを持ち上げる際に腰椎を骨折してしまい、しばらく休職することになります。
 治るまでには最低でも3ヶ月はかかると言われ、特注のコルセットに身体を包み、強力な鎮痛剤を服んでほぼ寝たきりの生活を2ヶ月過ごしました。
 3ヶ月が経過し激痛から解放された今は、衰えた筋力を回復すべくリハビリに励む毎日を送っています。
 そろそろ授業に戻ろうかと塾長に連絡したところ現状、紹介する生徒はいない、と言われました。
 
 受け持ち生徒数トップからゼロへの転落です。

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