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「歩く」ことは「倒れる」ことで始まる

 歩くと言う行為が普通に何も考えずに出来なくなってから、歩くという行為のメカニズムを考えている。

 実は、歩くという行為は、「倒れる」事から始まっている。

 2本脚で立っている人間は、身体を前に傾ける事によって重力から前進力を得て、片足を前に振り出す。

 振り出した足が地面に着いている時に、もう片方の足を前に出す。

 つまり、安定して歩くということは、倒れながらその中で安定して片足立ちをして、着地するということの繰り返し。

 歩くときも、もちろん両足が地面に接している瞬間があるが、それは歩行の25%ほど。ほとんど片足立ちの状態。

 歩行中に転ぶのも致し方ない。

 

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