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読書記録

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今まで読んだ本、おすすめしたい本の記録です
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#エッセイ

読書記録72 11月の本まとめ

11月は旅行や出張が多く、刺激が多い月でした。 読んだ本は少なめですが、充実した1ヶ月でした。 今年もあと1ヶ月にしては暖かい日々ですが、変わらず本を読んでいきます! 1. 『みちこさん英語をやりなおす』(2014)益田ミリ 最近英語の勉強をやり直していて、形容詞とか副詞とか何も考えず「とりあえずそういうこと」って思ってスルーしてたことに気がついた。丁寧に勉強するのもいいなあと思ってきた。そんな時に、色々つまずいてたくさんの疑問を持つみちこさんの本を読んでまさに同じよう

読書記録70 9月の本まとめ

9月は色々あって振り返りが間に合っていない。インターンに行ったり休んだり旅行に行ったり夏休みを楽しみました。 1. 『東大教授が教える知的に考える練習』(2018)柳川範之 インターンに参加して「自分の頭で考える」ことをいかに今まで怠ってきたかを実感したので。本に頼っているあたりで、「自分の頭で考えて」ない矛盾に陥っている気がするが、ひとまずの足がかりとして。日常生活の中で、問題意識のとげとげを持ちながら、そのフィルターに情報を垂れ流しにしておくことが必要だということだそ

読書記録69 『万感のおもい』内なる勘違いを育てる

なぜか万城目氏のエッセイについて記事を書きたくなる。 敬愛なる森見登美彦氏の影がチラつくからか。 大体悩んでいるタイミングで手に取っている気がするし、そうやって読むと大体背中を押してくれる不思議な人物。 『万感のおもい』この度読んだのは2022年に出た、『万感のおもい』。 横長で見たことない本の形だなと思ったら、夏葉社発行だった!やっぱり素敵な本作るなー。 (夏葉社は島田氏が手掛ける一人出版社。『電車のなかで本を読む』良いのでオススメです。) 万城目学のエッセイはサ

読書記録68 2023年8月の本まとめ

8月は流行病に今さらながらに感染し、インターンに参加し、激動の1ヶ月でした。 先月の最後に「8月はインターンがちょびちょびあるだけだから、思いっきり本を読むぞ!!!」と意気込んだものの、今月もあまり本が読めなかったです。夏休みのんびりとはいかず、ありがたく忙しくさせてもらってます。 1. 『東京あたふた族』(2022)益田ミリ 表題作の「東京あたふた族」が面白かった。落ち着いている大人=人の話を最後まで聞ける人。あたふた族=相手が話終わらないうちから話し始めてしまう人。

読書記録67 2023年7月の本まとめ

2023年もあと4ヶ月ということが信じられない今日この頃。 レポートに、研究発表に、就活に忙しい7月がやっっっと終わりました。 今月はあまり本が読めなかったけれど、いい本ばかりでした。 1. 『日々臆測』(2022)ヨシタケシンスケ ヨシタケシンスケの新しい本。日常の風景から「もしかしてこういう背景?もしかしてこうなっちゃう?」を臆測していてついつい笑ってしまう。何事も意味を考えてしまう私には「わかるわかる」と思うことが多かった。それを捉えてイラストにする力がすごいなと

読書記録66 『書きたい生活』と根拠に支えられない文章の効力

僕のマリの『常識のない喫茶店』を読んで、他の著書も気になったので、『書きたい生活』を読んだ。どっちも好きだけど、後者の方がよりスッと入ってきた。 オードリーのラジオを聴いていたり、 吉本ばななの本や『とんこつQ&A』『文にあたる』を読んでいたり、 しんどくてどうしようもなくなったり、 シンクロするところがあって読みやすかったのかもしれない。 その中でも特に心がじわーっとした文章がある。 「書くことと読むことができていればわたしは大丈夫」って、明快な宣言に心を掴まれた。

読書記録65 2023年6月の本まとめ

天気に左右され気持ちが沈んだり高まったり忙しい6月。 読んだ本にもその右往左往の感じが現れていて、振り返ってちょっと笑ってしまった。 後半は元気になったのがよく分かる。 1.『あの日、選ばれなかった君へ』(2023)阿部広太郎 Twitterで流れていて気になった本。幼少期から現在まで、何かに「選ばれなかった」体験から学んだことを記している。電通に入社して人事部に配属されたが、コピーライターへの道を諦めきれず、何千通ものコピーを書き続けたり、すごいなと思う。自分だったら、

読書記録64 よしもとばななの言葉が胸にしみる

最近図書館でよしもとばななのコーナーに立ち寄ることが増えた。 これまで、『キッチン』くらいしか読んだことがなく、それはそれでいたく感動したのだが、それ以降手にとってこなかった。 ここにきて、エッセイの言葉が身に沁みるぞ!となり、読み終わってツラツラ引用したものを紹介する。 ※長く引用したので、変換ミスがあったら申し訳ないです※ 人生で大切なこと 今現在の就活の状況がまさにこれで、自己分析や企業研究を進めているものの、提出するESは全然書けていない。結局動かないでいる。

読書記録62 2023年4月の本まとめ

新学期、新しい環境、当たり前のように混乱を極めています。 でもちょっぴり楽しいから良いとします。 読んだ本1.『不屈に生きるための名作文学講義』(2016)大岡玲 本から、著者の内面を見たり、同時代の他の作品との関連を述べたり、とにかく芋づる式の究極系。説明が分かりやすくて、本をただ読むだけで終わらないのがすごいと思った。 2.『三月の5日間』(2017)岡田利規 演劇の台本&説明の本。耳で聞くとそうでもない話し言葉が、セリフとして文字で書かれていると非常に内容理解が

読書記録54『思わず考えちゃう』(2019)ヨシタケシンスケ

「ついつい考えちゃう」ことばかりの日々です。 この本も、「考えてしまった」ことについてイラストと文章でゆるく紹介されています。ゆるいのですが、深いのです。 内容と感想を少し。 「心配事を吸わせる紙」 あぶら取り紙みたいに、おでこにピタッと貼ると心配事がごっそり取れる紙があったらいいなというお話。 ものすごくほしいです。なんなら買い溜めします。 今、おでこにピタッと貼りつけたら何が取れるかなと試しに書いてみたら、一枚の範囲には収まりませんでした。 「幸せとは、するべきこ

読書記録51 6月の本まとめ

都市関係の本はさらっと触れたものが膨大になるので、今月からは趣味で読んだ本を紹介します。 1.『死ぬまでに行きたい海』(2020)岸本佐知子 『BIBLIO PHILIC』で2人からおすすめされていた本。『ねにもつタイプ』が好きで、この本も好きで、岸本さんの文章が好きなんだと思う。YRP野比を取り上げている時点で勝ち。 2.『結婚の奴』(2019)能町みね子 『BIBLIO PHILIC』で、おすすめの3冊が三浦しをんと若林正恭とこの本だった方がいて、波長が合いそうと

読書記録45 3月に読んだ本まとめ【18冊+4冊】

こんにちは、だるまです。生暖かい春の空気はなんだか寂しいです。 今月は本屋大賞候補作を5冊読み、京都についての本をいくつか読みました。 読んだ本1.『夜が明ける』(2021)西加奈子 本屋大賞2022候補作③ 重さでは今のところNo.1。テレビ業界が出てきたからか、飲み友達の若林正恭の顔がちらつく。日本の現状を、むき出しに描いている。筆者の顔が間近に迫り、訴えかけられているように感じた。 2.『年下のセンセイ』(2016)中村航 若林正恭の『ご本、出しときますね?』で

読書記録43 2月に読んだ本まとめ【20冊+2冊】

こんにちは、だるまです。今月はたくさん読んだにも拘わらず、読書記録を出せないでおります。読んでよかった本だらけでした。『虞美人草』は良かった。また、本屋大賞2022候補作全制覇の道のりを歩み始めました。 それでは紹介します。 読んだ本1.『流星シネマ』(2021)吉田篤弘 こんな文章が書きたいと思った作品。やっぱり心が「澄む」。 2.『恋文の技術』(2011)森見登美彦 猛烈に手紙が書きたくなります。 3.『脱住宅』(2018)山本理顕・仲俊治 4.『地域社会圏

読書記録41 1月に読んだ本まとめ【15冊+4冊】

こんにちは、だるまです。 2022年も本を読んでいきます。1月は当たり前と思っていた前提がガタガタと崩れていった月でした。 読んだ本1.『華氏451度』(2021)レイ・ブラッドベリ 1953年発刊。新年1発目、いい本を読みました。 2.『会って、話すこと。』(2021)田中泰延 ほぼ共著者である編集者の今野良介さんにスキをいただけてありがたい限りです。 3.『紙の動物園』(2017)ケン・リュウ 中国、日本、アメリカの混ざった歴史SF短編集。ファンタジーなのに心