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読書記録

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今まで読んだ本、おすすめしたい本の記録です
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#都市

読書記録50 5月に読んだ本まとめ【11冊+1冊】

こんにちは、だるまです。流し読みした本が無限に積みあがる今日この頃。感想、書くべし。 読んだ本1.『有頂天家族』(2010)森見登美彦 京都に行ったからには再読。ふはふはの毛玉の物語。一文一文が森見的遊びゴコロに溢れていて、にやにやしてしまう。もふもふかわいい。 2.『本屋、始めました 増補版』(2020)辻山良雄 荻窪の本屋さんTitleの店主が書いた本屋さん開業の記録。出来事や心情を飾ることなく素のまま書き留めていて、とても読みやすい。Titleで『流星シネマ』を

読書記録48 4月に読んだ本まとめ【14冊】

こんにちは、だるまです。後輩から4年生だと認識されていなかった4月ももう終わります。来月こそ、感想を書きたい。 読んだ本1.『赤と青とエスキース』(2021)青山美智子 本屋大賞2022候補作⑧ 本当にこのタイトル通りの短編が4つとエピローグ。やっぱり美しくて、整いすぎている。恋への憧憬をひたすら研ぎ澄ましたような印象。 2.『星を掬う』(2021)町田そのこ 本屋大賞2022候補作⑨ 2021年の本屋大賞は町田そのこの『52ヘルツのくじらたち』だった。久しぶりに声を

読書記録45 3月に読んだ本まとめ【18冊+4冊】

こんにちは、だるまです。生暖かい春の空気はなんだか寂しいです。 今月は本屋大賞候補作を5冊読み、京都についての本をいくつか読みました。 読んだ本1.『夜が明ける』(2021)西加奈子 本屋大賞2022候補作③ 重さでは今のところNo.1。テレビ業界が出てきたからか、飲み友達の若林正恭の顔がちらつく。日本の現状を、むき出しに描いている。筆者の顔が間近に迫り、訴えかけられているように感じた。 2.『年下のセンセイ』(2016)中村航 若林正恭の『ご本、出しときますね?』で

読書記録43 2月に読んだ本まとめ【20冊+2冊】

こんにちは、だるまです。今月はたくさん読んだにも拘わらず、読書記録を出せないでおります。読んでよかった本だらけでした。『虞美人草』は良かった。また、本屋大賞2022候補作全制覇の道のりを歩み始めました。 それでは紹介します。 読んだ本1.『流星シネマ』(2021)吉田篤弘 こんな文章が書きたいと思った作品。やっぱり心が「澄む」。 2.『恋文の技術』(2011)森見登美彦 猛烈に手紙が書きたくなります。 3.『脱住宅』(2018)山本理顕・仲俊治 4.『地域社会圏

春の読みたい🌸読み直したい本祭り

こんにちは、だるまです。 レポートの締切が予定より1週間早まっていたことに気がつき慌てていることに目をつむれば、春休みが始まりました。 そこで春休みに読みたい、読み直したい本を紹介したいと思います。 読みたい本都市計画関連は半年前からずっと居座っている古株もいて、読む気あるのかと叱咤されそうですが、この春こそ読みます。きっと… 小説たちはきっと頼まれなくても進んで読むでしょう。『虞美人草』を読むのが楽しみです。 本屋大賞が何になるのかワクワクします。バイアスがかかる

読書記録34 やりたいことがたくさんありすぎて息苦しくなる世の中へ

こんにちは、だるまです。年の瀬ですね。 冬休みに読みたい本の『図解 パブリックスペースのつくり方』を読みました。 設計課題で参考になったであろう14の事例が写真や平面図、断面図、ダイアグラムで紹介されていました。 事例ももちろん興味深いのですが、村田周一さんの文章に感銘を受けたのでここに記します。 (「コラム 設計者が思う、居られるパブリックスペース」より引用) だるまが感じていた違和感の正体が見事に言語化されていて、思わず音読しました。 ハリボテのキラキラや、や

読書記録28 10月に読んだ本まとめ【12冊+2】

こんにちは、だるまです。10月が終わるのは一瞬でした。今月は授業が始まりヒイヒイ言っていた割にいつも通り。早速紹介します。 1.『スーツケースの半分は』近藤史恵図書館で何となく手に取った本。フリマで買った青いスーツケースを貸し借りする友達4人と、スーツケースを売った人周辺の幸せな出来事を描いた作品。読後感がものすごくよかったです。 2.『夜想曲集』カズオ・イシグロ翻訳特集で紹介されていて読みたかった本。 副題が「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」で、まさに音楽がテーマでした

読書記録25 9月に読んだ本まとめ【20冊+4冊】

こんにちは、だるまです。9月半ばに強化練習があり読書習慣が乱れました。言い訳はさておき、早速振り返ります。 読んだ本1.『朝3分間のデカルト』小川仁志8月に購入した本を読み終えました。詳しくはこちら。 2.『丸の内仲通り』NPO法人大丸有エリアマネジメント協会 丸の内仲通りをオフィス街から、憧れの街に変えた軌跡と、現在の仲通りの工夫をふんだんに詰めた一冊。写真や図が多く読みやすいです。 3.『砂の女』安部公房夏のムックで読みたかった本7冊目。何か国語にも訳された古典だそ

読書記録18『まちづくりの仕事ガイドブック』饗庭伸ほか -都市を学ぶ学生の将来とは‐

都市関係の本3冊目は、お仕事に関する本です。 この本では、まちづくりに関わる63つの仕事を分野ごとに見開きでまとめています。 その分野で新しく起業した人のインタビューも掲載しているため、仕事の様子が想像できます。 興味のあった仕事63つの仕事の中で「何でもノート」にメモしたものをまとめます。自分の興味の範囲が見えてきたらいいなと思います。 5つの分野ごとに紹介します。 ①コミュニティとともにプロジェクトを起こす ○エリアマネジメント 不動産やまちづくり会社で、一定

読書記録17『丹下健三と都市』豊川斎赫 -スターだらけの丹下研-

こんにちは、だるまです。夏休み都市関連の本2冊目!『丹下健三と都市』を読み終わりました。 丹下健三について夏休みに行く予定の展覧会の、予習を兼ねて。 丹下健三は大大大先輩であり、都市工学の創始者であり、「東京カテドラル聖マリア大聖堂」や「代々木体育館」、「東京都庁舎」などを手掛けた建築家です。 内容について肝心の内容ですが、だるまにとっては少し難しく把握しきれませんでした。 章立てはこちら 第一章 国土と風景 第二章 都市と祝祭 第三章 メタボリストの躍進 第四章 

読書記録15『街並みの美学』芦原義信-学術書のよみ方-

こんにちは、だるまです。 都市関連の本1冊目!ようやく都市の本1冊目読了しました。これは、学術書なのか? 違うかもしれませんが勉強のために読んだので、まとめたいと思います。 今回読んだ本は『街並みの美学』芦原義信(1979)。 日本の都市を学ぶ入門書といえます。 といった内容です。 学術書をよむ本書は、学術的な関心から「街並み・景観」について引用元やエビデンス、筆者の意見をまとめた本なので、学術書と呼べそうです。 学術書は総じて「難しそう」「読み切れない」という印

読書記録12『読書は格闘技』瀧本哲史

こんにちは、だるまです。レポートの締め切りまであと10時間ほどですが、休憩です。キーボードを叩いていて休憩になっていないかもしれません。 今回の本はこちら。『読書は格闘技』瀧本哲史 あらすじ「マーケティング」、「正義」、「どこに住むか」などテーマに沿った2冊の本を紹介し、本 vs. 本 vs. 瀧本先生の三つ巴で意見を闘わせる、格闘系読書感想文。 実際に習っていないので「瀧本先生」と呼ぶ資格はないのですが尊敬の意を込めて。 読書を格闘技と認識し、筆者の意見を丸呑みする