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読書記録

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今まで読んだ本、おすすめしたい本の記録です
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2021年12月の記事一覧

2021年下半期に読んでよかった本・まとめ

こんにちは、だるまです。読んだ本の冊数が煩悩の数108でした。思うところは色々あります。 下半期BEST BOOKただ羅列しても味がないので、読んでよかった本を決めてみようと思います。 小説編 衝撃部門 『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ 読んだ後の衝撃が一番強かったです。ドラマは怖くて見られませんでした。ありそうでなさそうでありそうな設定に、深く考えさせられました。 達成感部門 『三四郎』夏目漱石 『それから』夏目漱石 『門』夏目漱石 『三四郎』はリストに載

読書記録36 12月に読んだ本【12冊+2冊】

こんにちは、だるまです。12月、師走、大忙し。 読んだ本1.『料理と利他』(2020)土井善晴・中島岳志 藍色の表紙が印象的で、11月本屋さんで何度も見かけた本。 料理人・土井善晴さんと、政治哲学者・中島岳志さんによるミシマ社の企画のオンライン対談。ミシマ社らしすぎる内容です。 ていねいに、自然の声を聴いて、料理したくなりました。 2.『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』(2020)島本理生 先月『君が降る日』を読んで初めて知った作家。恋愛小説読みたくなった時に

読書記録35『金曜日の本』吉田篤弘 ただ自分の好きな本を読んで、それで本が好きになった。

こんにちは、だるまです。 『金曜日の本』と言うからには、金曜日に読み終えたくて24日金曜日の23時50分ごろに読了。下書きのまま放置していました。 吉田篤弘は、『なにごともなく、晴天。』で初めて出逢い今作が2冊目です。相変わらず装丁がすてき! 読書案内ではないですが、著者の読書遍歴や子供の頃の思い出がしんしんと書かれています。 本に関する話題が多いので、共感した部分を少し引用します。 本とのつきあいかたについて、本と時間の関係について、すっきりとした文章で記されています

読書記録34 やりたいことがたくさんありすぎて息苦しくなる世の中へ

こんにちは、だるまです。年の瀬ですね。 冬休みに読みたい本の『図解 パブリックスペースのつくり方』を読みました。 設計課題で参考になったであろう14の事例が写真や平面図、断面図、ダイアグラムで紹介されていました。 事例ももちろん興味深いのですが、村田周一さんの文章に感銘を受けたのでここに記します。 (「コラム 設計者が思う、居られるパブリックスペース」より引用) だるまが感じていた違和感の正体が見事に言語化されていて、思わず音読しました。 ハリボテのキラキラや、や

本の冬じたく14冊【12/24追加】

こんにちは、だるまです。冬至ですね。一年で一番夜が長い日。これから日が長くなるばかり、嬉しいです。 読みたい本リストは読まない本リスト? さて、8月から、読みたい本リストというものを作り日々更新しています。 これに関して一抹の不安。 それは、 「このリストに書かれている本を全然読んでいない!」 という事実です。 本との出逢いは一期一会なので、ついつい目についた本を先に読んでしまい、リストアップしたものを探していませんでした。 もはや、「読みたい」本リストではなく「読

読書記録33『急に具合が悪くなる』宮野真生子・磯野真穂

こんにちは、だるまです。しばらく更新していませんでした。大忙しの師走、伊達に走ってません。 少し前に読んだ本を紹介したいと思います。 『急に具合が悪くなる』宮野真生子・磯野真穂 蔦屋書店のコンシェルジュの25冊という選書パンフレットで見つけました。自分で選ぶのもとっても楽しいですが、こんな風におすすめの中から、全く知らなかった本に出逢えるのもまた楽しいものです。 この本はお二人の往復書簡をまとめたものです。人の手紙を読む、という新しい読書体験で、少しどきどき、背徳感を