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読書記録

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今まで読んだ本、おすすめしたい本の記録です
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2021年10月の記事一覧

読書記録28 10月に読んだ本まとめ【12冊+2】

こんにちは、だるまです。10月が終わるのは一瞬でした。今月は授業が始まりヒイヒイ言っていた割にいつも通り。早速紹介します。 1.『スーツケースの半分は』近藤史恵図書館で何となく手に取った本。フリマで買った青いスーツケースを貸し借りする友達4人と、スーツケースを売った人周辺の幸せな出来事を描いた作品。読後感がものすごくよかったです。 2.『夜想曲集』カズオ・イシグロ翻訳特集で紹介されていて読みたかった本。 副題が「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」で、まさに音楽がテーマでした

読書記録27『水中の哲学者たち』永井玲衣 -自問自答哲学対話-

こんにちは、だるまです。 往来堂書店で購入した、『水中の哲学者たち』を読みましての感想。常体がぴったりなので今回はそれで。 ----------------- 電車に揺られ読んでいるうちに涙が出そうになって読むのをやめた。 感動的でも無い、いたって平板な抑揚の文章なのに、だからか、心にスッと入ってきて共鳴する。 自分が書いたのかと思った。というのは非常に烏滸がましいが、自分が自分の中でぼんやりと世界に問うておさめていたことを言葉にしてくれていた。 なんで電車の中でスマ

読書記録26『太陽と乙女』森見登美彦

こんにちは、だるまです。久々に森見的文章にずぶ濡れになり、大変心地よいです。終わってしまったのが悲しいです。 まえがきこの本は、森見登美彦が書いた小説以外の文章がほとんど収められているエッセイ集です。2003年から2017年まで長期スパンなため、テンションの違いやうまくいっていない時の葛藤など様々な場面を楽しむことができます。 この本で何より嬉しかったのは、森見登美彦も「なんでもノート」をつけているということです!尊敬する小説家が同じことをしているなんてとても素晴らしいこ