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FUJIROCK FESTIVAL'23感想

もうすぐ今年のフジロックが終わる。
ステージのサービスLEDが縦型の傾向になって数年、いろいろとフェスやライブを観てきたけど、初日の矢沢永吉は最も縦の形にハマりが良かったと思う。

象徴でもある白いマイクスタンドと白いスーツでキメたその立ち姿も、ステージ上でのそのすべての所作も、是非とも「全身で」映し出して欲しい美意識の塊というか流儀みたいなものなので、大画面でそれができるのが凄くいいんですよね。
もちろん細部まで、その表情、指先の動きまで完成されていて、当然圧倒的に唄が上手い。
まさに完全無欠、YAZAWAのロックンロールショー。
これを表現するのに縦型LEDは相性が良い。

一方でフェスでセンターの巨大LEDが主流になるなかで、
映像素材がとりあえずの持ち合わせ感すごくて、だったら
無理して使わず生カメ映像で良いのでは?という気持ちになるアーティストが
多くなってきているのも最近の課題かな、と思っていたところ、
今回のBAD HOPはバンドセットによるサウンドもそうだし、両サイドとセンターの3つのLED映像を一番効果的に使っていて、しっかりフジロックのグリーンステージに照準があっていてカッコよかった。

スモークと逆光気味のシルエットと点滅、そこに素材の組み合わせで攻めつつもMCと最後の曲ではきちんと顔を見せる、というところも好感持てました。

そしてLIZZO。
まるで来日ドーム公演3回目くらいの勢いと距離感で、エンターテイナーぶりを発揮していた。フルートもセーラームーンも、カバーもあって、オンステージでお客さんへのサイン対応まで。「I Love You.Japan!」ではなく、「ニッポン、ダイスキ!」を連発。

開演時間を過ぎてもなかなか出て来なかったので、「もしや、そういう系?ガンズ的な?」と思ったけど、そんなことなかった。(笑)。

もはや規制なく楽しめるようになったFUJI ROCKの最終日のピークに相応しい盛り上がりだったと思う。

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