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カンボジアから日本に帰国する ラウンジのありがたさを感じる

110.タイ国際空港のラウンジ

カンボジア さようなら

114.カンボジアよ さようなら


バンコックエアでバンコクへ

エコノミークラス 謎の機内食 パンの中のフィルは動物性なのか植物性なのか?白い塊は何?

114.カンボジアこうくう機内食


 タイに戻ってきた。バンコク国際空港では3日前は寒い思いをしたが、今回はラウンジが使えるのだ。ラウンジ利用の可否は世界一周旅行の質を根本的に変える。この旅行記をここまで読んで下さって「あら私もあと少ししたら子育てが一段落するわ。世界一周してこようかしら?」と思い始めたあなた、あわててエコノミークラスで出発しないで。自分へのご褒美旅行なんだから、あと30万円貯めて上乗せして、ビジネスクラスで計画してください。私も20代までだったらエコノミーでバックパッカーで、を楽しめたけど、50代は身体が全然違っているから。そして世界一周航空券はビジネスクラスの料金設定が本当にお得なんだから。移動中はぐっすり眠れるし、シャンペン飲めるし、お喋りが面白いどこかの国の富裕層が隣に座るし、そしてラウンジでシャワー使えるし。

 タイ国際空港で私が入れるラウンジは「ロイヤルシルク」とチケットには書かれているが「ロイヤルオーキッド」も大丈夫とのこと。空港内地図を見るとラウンジ5箇所に入れることが分かったので、そのうちの3箇所、Eエリアの2つと、Dエリアの1つを見学して違いを確認してきた。


 Eのロイヤルオーキッドは食事の種類は少ないが、暗室にベッドが8基個室になっていて熟睡可能、コピー等ビジネス機器が充実していた。

 30歳ぐらいの日本人男性がラウンジ受付で「シャワーを浴びたい」と言っていた。「いま機械が壊れていてシャワーは水しか出ませんがそれでもよいですか?」「水か…仕方ないか。それでもいいです。」

 Eのロイヤルオーキッド仮眠室 こういう小部屋が8つある。そのうちの3つが使われていた。熟睡している人もいるし、ただゴロゴロしてスマホで映画を観ている人もいた。

112.バンコクAIRPORT 小

 さっきの人、水シャワー浴びるんじゃ寒いだろうな、と同情しながらEのロイヤルシルクに移動。中は非常に混んでいた。でも食事やドリンクのメニューが豊富だ。

112.バンコク おつまみ

 最後にDエリアの各社エアライン合同ラウンジに行ってみたら意外なことにガラガラに空いていた。試しに「シャワーは使えますか?」と聞いてみるとあっさりどうぞ~と言われた。熱いシャワーでさっぱりする。給湯機械が壊れていたのはEエリアのロイヤルオーキッドだけだったみたい。

112.バンコクしゃわー


112.バンコク空港 シャワー温

Dエリアの、各社エアラインが集合しているラウンジ入口

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112.バンコク空港 各エアライン全員集合

 こちらは世界一周航空券全行程表。毎回のチェックインでは、印刷したこの紙をカウンターに出すと、各社の航空券を手渡してもらえる。

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世界一周最後の行程の航空券 バンコクから名古屋セントレアへ

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111.名古屋セントレアへ

 この旅最後のフライトだ。ビジネスのシートに座り飛行機が動き出すのを待っていたら、機長からのアナウンスが入った。「現在日本の到着空港である名古屋セントレアが非常に混雑しており、当機の出発は90分遅れになります。」あらたいへん。そうなると出発は23:30ぐらいになっちゃうのかな。シートを全部倒して水平にして横たわることにした。

 こういう場合、地上にいるうちに夜の食事をさっさと配っちゃって、食器を回収しちゃえばいいのに。揺れないんだからサーブするのも食べるのもラクだし安全なんじゃないかと思ったが、そういうわけにはいかないらしい。

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115.さいごのビジネスクラス

 ようやく真夜中に離陸した。

 まだお腹は本調子には戻らないので、このおかゆ状の辛くないトムヤム風味スープはとても有り難い。

113.ミール


 機内は真っ暗になり、タイ航空機は順調に南シナ海を飛行している。

 私は座席後方に歩いていき、エコノミークラスとの境界にある化粧室に入ろうとした。突然、男のCAが近づいてきてドアを開けるのを阻止された。「?」 CAは化粧室のドアに貼られている紙の文字を指さした。

「VIP ONLY」 

 そして怖い顔で人差し指を左右に振ってからエコノミーの方向を指さした。私は自分の鼻を人差し指で示し、ビジネスクラスの方向を示した。CAは「しまった」という顔をして、下を向いてぴゅーっとカーテンの中に隠れてしまった。

 あーあ、今度は客室乗務員にこんな目に遭わされるなんて。よっぽど私は貧乏そうに見えるんだなあ。まあいいか、だから旅行中強盗にもスリにもあわず何ひとつ無くすこともなく過ごせたのかも。しかし私がもしもナッツ姫だったらどうしていたんだよCAくん。君の職場生命はきっと今夜で終わっていたよ。

 やっぱりもうちょっと貴賓室が似合う女になりたいなあ。あと2~3周、ビジネスクラスかファーストクラスで世界一周旅行をすれば気品が身につくかしら。










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