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ペルーからコロンビアへ アビアンカのビジネスクラス

35. リマからボゴタ シャワー会社の社長

 早朝から行動する日々がずっと続いている。マチュピチュをさんざん歩いて電車でお祭り騒ぎしてドロドロに疲れて21時クスコのホテルに戻り、ベッドにバターンと倒れ込んだ次の瞬間に目覚まし時計が鳴っていた。午前4時だ。空港へ向かう。クスコ-リマ便のアビアンカに飛び乗る。なんてハードなんだろう。こんな旅は10年後だったら無理かも。死ぬまでに一度マチュピチュに行ってみたいと少しでも思ってる人は、1日でも早く出発したほうがいいと思う。

42.クスコ・ボゴタ 機内食カネロニ

42.クスコ・ボゴタ 座席


 
 リマからはビジネスクラスでコロンビアの首都ボゴタに向かう。

    コロンビアという国名はコロンブスから来ている。アメリカという名前はフィレンツェの冒険家アメリゴ・ヴェスプッチから由来している。「新大陸の発見」などと、さも立派なことのように教科書で習ったが、今回南米現地の遺跡を見て、征服された当時のインカの人々の嘆き(文字はないが絵画が残されている)を知り、発見という視点は100%白人サイドのもので、元々こちらの土地には何百万人もの先住者が平和に暮らしていたのにドカドカと乗り込んできて破壊・強奪・殺戮を繰り返したのだと理解する。

   そして私はこれから大西洋を渡って征服者を送り込んできた国スペインに向かうのだ。


 銀座と聞くと老舗呉服店、牧ノ原台地と聞くと茶畑、というぐあいに、コロンビアと聞くと反射的に「麻薬密輸組織」と答えてしまうのは私だけだろうか。隣の席の男性が「コロンビアでガラス工場とシャワー設備の会社を経営している」と丁寧に自己紹介してくれた。お嬢さん3人の可愛い動画や、美しくスタイルのいい奥様の画像も何枚も見せてくれる。プライベートビーチでのバーベキュー、広い自宅の天井の高いリビング、見るからに善人揃いのファミリー・友人たちとのフォト、ああ富裕層というのはこういう人たちなんだなと思った。「コロンビアは観光するところが沢山あるよ。遊びに来たら案内してあげるよ。」麻薬密輸組織という言葉しか浮かばない自分の頭の貧困さが恥ずかしくなってきた。


 ビジネスクラスには基本的に富裕層そしてバリバリと人生をアクティブに過ごしている人間が乗ってくる。お喋りに花が咲くとフライト時間はあっという間に過ぎる。

39.シャワー会社の社長と

私はスペイン語がまったく分からないし、社長は英語も日本語も分からないのになぜか1時間半も会話が続く、不思議。

※機内はポケトークが使えない状態。

【ビデオ】機内でおしゃべり

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