かかわるラーニング

はじめに

かかわるの参加者は主に大人を想定しており、森林の現状と課題を知っていることを前提にしています。
森林を守るためになにができるのか、という視点を3つにまとめました。一つ目は、森林について正しい理解をすることです。森林の価値や間伐の意味を知ることが必要です。二つ目は、木をつかうことです。林野庁が推進している「木づかい運動」について知ってほしいです。最後に、かかわる方法について紹介します。継続的な森林作業以外にも様々な関わり方があります。簡単で良いので、ぜひ全ての項目について触れてもらいたいなと思います。

  • 森林の価値について知る

  • 木を使う

  • 行動を起こす

私たちにできること

森林の価値について知る

森林がもつ価値として、地球温暖化ガスの吸収効果が期待されています。京都議定書で日本が宣言したCO2削減目標量の6割は、森林吸収量です。森林吸収量とは、造林または森林経営をすることで森林が吸収したCO2です。

京都議定書で掲げているCO2排出量の低減イメージ
(京都議定書公開資料より編集)

日本は造林の土地がないため、森林経営(間伐により森林のCO2吸収量を向上させること)を選択しています。
木を伐ることでCO2が削減できるのは、樹齢によって吸収されるCO2の量が異なるからです。樹齢が高い木を伐採し、若い木を植えることで、一時的に吸収量が少なくなりますが、中長期的にみると、吸収量は多くなるのです。間伐・植樹はカーボンニュートラルにおける政策の重要な要素で、法整備が進められています。

樹齢とCO2排出量の関係
(京都議定書公開資料より編集)

木を使う

間伐することにより、CO2削減に貢献できることを述べましたが、木を使うこともCO2削減に貢献出来ます。炭素固定量という考え方があり、木材を腐らせずに製品などとして使うことで、木材が光合成で貯蓄した炭素を空気に放出させずに貯蔵することができるのです。
木づかい運動、ウッドチェンジが内閣府や林野庁を中心に展開されています。木を使うことが、生活や環境への気遣いになるのです。

木づかい運動
出典:森林環境教育手引書 近畿中国森林管理局

行動を起こす

森林保全活動に参加するためには、活動する森林などが必要です。いくつかの方法で参加することが出来ますので、参考にしてください。

  • 地域のNPOや市民団体

森林保全活動に参加する場合は、お近くの団体へ直接問い合わせするのが良いです。いくつかのHPにまとまっているので、参考にしてください。

林野庁HP 森林ボランティア支援室
フォレストサポーターズHP
国土緑化推進機構HP

  • 自然公園の整備ボランティア

国立公園や、国定公園、県の自然公園などで、ボランティアなどの募集をしています。

環境省HP パークボランティア(国立公園)など

  • 法人の森林

少しハードルが上がるかもしれませんが、勤めの企業がCSR活動として「法人の森林」制度で保全活動へ協力することもできます。

林野庁HP 法人の森林制度


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