ひかれるラーニング

はじめに

ひかれるの参加者には、森林の役割について知ってもらいたいです。林野庁は、森林の役割として「水源の涵養、国土の保全、快適な環境の形成、保健・レクリエーション、文化の維持及び継承、生物多様性の保全、地球温暖化の防止、そして木材等の生産」と記しています。
主な対象とする子供に説明することを想定し、小学校低学年でも理解でき、生活になじみがあること、次のステップに繋がること、という観点で、下記の4つの役割に注目します。

  • 水をたくわえる

  • 空気をきれいにする

  • 色々な生き物や植物が住む

  • 木材をつくる

森林の役割

森林には、いくつかの役割があります。今回は3つの項目について説明をします。森林が元気だと、気持ちが良いですね。元気な森林が増えるとなぜ良いのか?知ってもらいたいです。

水をたくわえる

森に水が蓄えられているのは、木や植物のおかげです。木が生えていると、木や葉っぱに、水が付きます。それが、木を伝って、ゆっくり、土にしみこみます。また、落ち葉や枯れ枝が土の表面にあるので、そういった土に、水が含まれているかもしれません。
丈夫な木が多い元気な森には、水は土に蓄えられ、ゆっくりと川に染み出すことでおだやかな川の流れになります。

木や森が水をためこむイメージ

森が元気ではないと、どうなるのでしょうか?
水は地表を流れて、ふもとの町は洪水になってしまうかもしれませんね。

空気をきれいにする

空気をきれいにするというのは、人の呼吸と森の光合成が、お互いに関係しているということです。
人は、二酸化炭素という成分が含まれる空気をはいて、酸素という成分が含まれる空気を吸い込むことで、活動します。森は、逆に、二酸化炭素を吸収し、酸素をはく、という光合成という活動をします。
二酸化炭素は、人だけでなくて、自動車の排気ガスとか、モノを燃やしたときに発生します。木が無いと生活が出来ないのです。

空気をきれいにするイメージ

二酸化炭素を吸収するのに木は何本必要だと思いますか?
人間の呼吸‥23本
自動車の排気ガス‥160本
実に多くの木が必要なんですね!

色々な生き物や植物が住む

動物は、植物を食べます。そのたべた種などが、いろんなところに運ばれて、森のあちこちに、新しい植物が芽生えます。そんなサイクルを何年も何年も通じて、元気な森が育まれているんですね。
私たち、森林に行くと気持ちが良いです。森林浴の科学的な効果が確認され、外国でSHINRIN-YOKUとして浸透しつつあります。免疫が上がったり、気持ちが前向きになる効果があるので、森に訪れてみてください。

生き物が住むイメージ

日本に住んでる植物と動物は何種類ぐらいでしょうか?
植物‥6千種
動物‥5万種
実にたくさんの動物が暮らしてるんですね!

木材を作る

木材は、私たちの生活の色々なところに使われています。日本にある木のうち、最も多いスギやヒノキは、古くから使われている代表的な木の一つです。
スギやヒノキは成長が早くまっすぐのびるので、特に建材として活用がされています。
太い幹は、建材として使われます。ヒノキは匂いが強いことから、建材に加えて風呂や家具などにも使われます。
細かい枝や葉は一見つかいどころが無いように思いますが、燃料や堆肥として使わてたり、草木染やアロマとして使われたりします。桧の皮は、桧皮葺といって古い建物の外装として使われることもありました。

一本の桧から生産されるもの


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