もりくるプログラム作成のポイント
もりくるプログラムを作成するにあたり、どのステップにおいても共通の内容があります。作成の手順に従って、説明をします。
1.状況を把握する
1.1. 地域とのつながり、参加者を把握する
もりくるプログラムは、次のような地域と幅広いつながりを想定しています。つながりの内容によって、フィールドや対象者に特徴があります。
学校の野外活動
緑の少年団
市区町村主催の市民行事
各地域の観光行事 (国立公園の観察会など)
企業の森での社員イベント
地域とのつながりを考えることで、参加者が明確になります。
もりくるプログラムは参加者同士の交流を重視しているので、人数が多い場合は、5~10名程度で1班となるよう予め準備をしておくと良いでしょう。
1.2. 場所と季節を把握する
場所によって、出来ることが異なります。
かかわるのアクティビティは、木を伐ったりベンチを設置したり、森林が復帰が出来ない状態となります。学校林や地域の里山を利用する場合、管理者に実施内容を報告したうえで許可をとる必要があります。また、人工林なのか雑木林なのか、どの季節なのかによっても実施できるアクティビティ、ラーニングが異なります。
2.内容を決める
2.1. アクティビティを決める
アクティビティには適切な実施時期があります。アクティビティを入れ替えることで、もりくるプログラムは年間を通じて楽しめます。
2.2. ラーニングを決める
各ステップで学んでほしいラーニングの内容を掲載しましたが、例えば、かかわるのアクティビティを親子イベントで実施する場合、ラーニングの内容はひかれるにするなど、状況に応じて調整します。
ラーニングの時間を設けるとき、場所にも気を付けます。特に子供の場合、野外だと知識を伝えるのは難しいです。教室などが近くにあれば、座学は室内、活動は室外、といった環境の工夫が効果的です。
屋外での場合、大人であっても工夫が必要です。時間は長くても15分ほどとし、活動前、活動後と複数に分けて伝えるのが良いでしょう。知識を伝える際には、クイズ形式の紙芝居で伝えると、集中が続きます。
3. 準備する
下見を行います。アクティビティ・ラーニングの実施内容の検討はもちろんですが、安全面の確保も行います。例えば、次の項目について確認します。
蜂、マムシ、ヒルなどの害虫
ウルシ、ハゼノキなど、かぶれたりする木
急な天気の変化、特に雷があったときの避難場所
熱中症やケガなどの場合の対応
また、必要な道具やワークシート、プレゼン資料などを準備します。参加者の安全は、持ち物や服装についての事前連絡、害虫などへの注意喚起で確保します。添付のワークシートを使って、注意喚起をするとよいでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?