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解き放て、野生のサウナー【三島 桃沢キャンプ場 編】

前回の冬キャンプですっかり味をしめた私は、アウトドア大ブームが到来している友達夫婦のおかげで、再度冬キャンプにチャレンジする機会を得た。超初心者として、修善寺でのキャンプデビュー戦からまだ時間もそんなに立っていないが、この間に私の中で起こった唯一の変化がある。それは風呂よりも空前のサウナブームが来ていることだろう。参考までに前回の記事では、サウナのサの字もないし、訪問した銭湯もサウナなしの場所だった。が、今ではどんな環境にあってもサウナ行きたくてウズウズしてしまうサウナ中毒者となっている。

今回の行先は、静岡県三島市の桃沢野外活動センターのキャンプ場。ここに、とても素敵なキャンプ場があるということを友達夫婦が発見し、コテージを予約してくれた。

受付に来た時点で、看板の文字のフォントの感じや、ポスターやスタッフの方の印象で、とてもヒップな感じがした。ストーブの感じや、森の雰囲気が、北欧感漂っていて、サウナの国フィンランドを彷彿とさせる。(フィンランド経験は無し)

施設の説明をして頂いた際に、私は前のめった。なんと、ここには「フォレサウナ」があるらしい!しかも水風呂はキャンプ場のすぐそこに流れる川!外気浴はそのまま森!!想像するだけでもよだれが出る。興奮する私を見て、多分サウナにはそんな興味なかったはずの友人夫婦も、忙しいキャンプスケジュールの合間に、サウナタイムを設けてくれた。キャンプの魅力を私に教えてくれたこの友達夫婦に、お返しとしてサウナの魅力を伝えたい。(迷惑だとしてもw)そんな気持ちで、森のサウナを早速予約。冬だったこともあり通常のキャンプをしているお客さんも少なく、サウナは私達のみの貸し切り状態となった。

サウナを温めてもらっている間に、コテージではBBQの準備。キャンプ場のコテージというと、正直なところ、虫が沢山いる小さな丸太小屋を想像していたのだが…それは昭和のコテージである。桃沢キャンプ場のコテージは、令和を代表するコテージ!日本のツーリズムがついに欧米のセンスに追いついたことを証明するようなめちゃくちゃかっこいいコテージが、ノルウェイの森のような森のなかにいくつか建っているではありませんか。

そもそもこの森自体がおしゃれだ。行ったこともないのにノルウェイの森とか表現してしまったが、背の高い杉が適度に間引かれているそれは、まるでドンキーコングの森のかくれがステージを彷彿とさせる!とにかく森が多いゲームのイメージだったけど、ネッキーがたくさん出てくる森に、桃沢キャンプ場はよく似ている。

室内のインテリアも北欧テイスト満載で、この薪ストーブが最高。アウトドア好きの友達の旦那さんは、ストーブの薪の火を一晩中でも見ていられるといっていた。わかる。私も最近サウナストーブの中の火をいつまでも見てられるから。

コテージでBBQの用意をしていると、楽しみにしていたサウナタイムがやってきた。この施設は2020年夏にできたばかりでピカピカ。脱衣所⇒シャワー⇒サウナになっており、男女別なのでまっぱもOKだが、外気浴からは誰もいなかったとしてもマナーのために何か着用したほうがよさそうだ。サウナは本格的なフィンランドサウナがあって、温度は80度くらい。新しい木の香りが漂っていて、アロマ効果もあるのかな…すごく気持ちがいいぞ。そして本当に森の中にあるけど虫一ついなくて、本当に清潔。クルーの皆様の施設管理の賜物ですね…。

新しい木の香り漂うサ室。ただただ美しい。

マットもちゃんと配備。清潔感とホスピタリティ。

室温計ですら愛おしい。


夜なので川の水風呂は次回チャレンジすることにし、水風呂のかわりにシャワーの滝行を。そこから、全裸に持参したバスローブを羽織って外へ出た。まるで、AV撮影の待機中のようなスタイルになっているが、森の外気浴ではTシャツや水着より、バスローブがお薦めだということが今回わかった。



その理由は、こんな感じで森に向かってバスローブを全開にしてパタパタする痴漢おじさんスタイルがめちゃくちゃ気持ちいいから。もちろん森の向こうの暗闇には多分誰もいないことを確認は必要。(通常はこの先にテントゾーンがあるので注意)でもこの普段体験できないスリルと解放感が、いつもとは違うサウナトランス状態に導いてくれる。

夜の森の風を、全身に受け止めて、私の身体の中からなにか得体の知れない、ワイルドなエネルギーが森に向かって放出された。

頭の中では、突然あの曲が再生された。

♬ 体中満ち溢れる野生のエナジー 滾らせて今解き放て〜

そう、B'zの最後の名曲。(勝手にすいません) 野生のENERGYのサビだ。野生のエナジーってなんだろうって当時は思っていたけれど、これ、サウナによって体に貯まる熱と、外気浴によりもたらされるワイルドな気持ちのことを表しているのではないかとふと思った。

サビ以外の歌詞も思い出してみると、稲葉さんはもしかしたらサウナーなのか?と思える箇所がいくつか散見された。

♬七色に漏れてくる光を探し〜 いつまでも空をみている〜

⇒外気浴をしてととのいの瞬間を待っているときの気持ちを的確にあらわしている。

♬ちっぽけな世界で苦しむことはない〜 がらくたに埋まるドアを開け〜 奇跡が起こる(新しい世界〜♪)もうひとりじゃない 

⇒ととのった後の気持ちの状態、その先に見える新しい世界のことを表している。

稲葉さんサウナー説については、またいずれ他の曲でも検証してみようと思うが(もし本当にそうだったらどこのサウナに行っているのか知りたい)、このフォレストサウナをしっかり3セット決め込んだ結果、マイナスイオンもたくさん吸い込んで、野生のENERGYに満たされ、最高にととのった状態を作ることができた。

仕上げには、貸し切りお風呂も予約できる。お風呂は本当にマンションのお風呂、みたいなバスルームなので、大浴場や温泉を期待すると違うけど、キャンプ場でこんな清潔であつあつのお風呂にすぐ入れるのは嬉しい。


そして、コテージに戻り、ふるさと納税の戦勝品であるすき焼きを食べた。サウナの後は、いつもにまして飯がうまい。肉がうまい。これから貴重なものを食べるときは、行く前にサ活をしてから食べて美味しさを最大限楽しむことにする。

食後は、薪ストーブを囲んでワインを飲みながら、友達がコロナ禍で習得したウクレレの素晴らしい演奏を聞いた。前回のキャンプでは寒さを凌ぐことに必死で、それどころではなかったが、今回はこの素晴らしい施設のおかげで心に余裕が生まれた。こんな家に住みたい…。サウナも家にほしい。自分がB&Bを作るときは、この施設を作った加和太建設さんに、サウナも合わせてお願いしたいと思いメモ。

いい写真だがすっぴんなのでプライバシー保護

深い森の夜は、なんだか怖いのかなと思ったけれど、この暖かなコテージではすっかり爆睡した。友達夫婦とは家族の一員のように川の字で寝るのも定着してきた。

テラスで飲んだコーヒーとピザは格別だったな。また、ここに戻ってくるときは、連泊したい。そうしたら、朝もサウナ楽しめるし、ピザ窯でピザもゆっくり焼けるから。

※キャンプ場自慢のピザ窯で焼くピザは絶品らしいが、今回時間がなく火を起こせず、ピザを用意したもののグリルで焼いたことは次回への反省点

こちらのコテージ、やはり人気なので予約はだいぶ先まで埋まっているようだが、今回予約してくれて、サウナも付き合ってくれた友達夫婦には本当に感謝。
冬期はお値段も非常にお安くなっており、これで1棟15000円でお借りすることができるとはびっくり。その分片付けや掃除は自分たちでやる仕組み。サウナ共々、マナーの良いお客さんたちにこれからも愛されてほしいと思う。

桃沢野外活動センター
静岡県長泉町元長窪895−108
https://www.momozawa.fun/
フォレサウナ 1日1000円で使い放題 
貸し切り風呂もあり。
水風呂はないが、快適シャワー
清潔感 ◎
サウナマット以外はタオルなどアメニティはないので持参を。
外気浴のときに露出魔にならないなにかを持参することをオススメ。
コテージは連泊だとゆっくり楽しめそう!

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