森木空瑚

随筆家(自称) 瀬戸内の島で暮らしています

森木空瑚

随筆家(自称) 瀬戸内の島で暮らしています

最近の記事

推しと本命

もっと前から「推し」という言葉が普及していたら良かったなと思う。 小学生や中学生の女子は、とかく「ねぇねぇ、誰が好き?」みたいな話が好きだ。 少なくとも私が子どもの頃はそうだった。 「くうちゃんは誰が好き?」と聞かれても、決して本命の名を口にすることはなかった私。 小中学生の頃なんて、だいたい数名の男子に人気が集中していた。 私も例にもれず、モテる男子のうちの一人のことが好きだった。 小学生のときは、同じ人のことを好きだと言ってしまった後の女子どうしのイザコザが面倒で、

    • くうちゃん

      一人で外食なんて何年ぶりだろうか。 たまに家族で食べにいくうどん屋さんに、はじめて一人で行った。 いつもの畳の席ではなくて、カウンター席に座ってみる。 カウンターの向こうにいるのは同い年のアスカさん。 「一人で外食なんて、何年ぶりだろう」と言うと、「私ね、この前一人で福岡に行っちゃったの! そしたら、何していいかわからなかった」と。 そうだろうねぇと二人で笑い合う。子育てママあるあるだ。 「空瑚ちゃんは子どもの頃、なんて呼ばれてた? くうちゃん?くっちゃん?」とアスカさん

      • 自己紹介

        はじめまして、森木空瑚(もりきくこ)と申します。本名ではありません。 私は20代の頃に出版社に就職し、本や雑誌の編集・ライティングを生業にしてきました。いまは40代半ば、性別は女、既婚者です。瀬戸内の島に住んでいます。 20代の頃から、70歳になったら随筆家になると宣言していました。70歳になるまでまだ20年以上ありますが、70歳のときに「随筆家です」と言えるように、準備を始めることにしました。 自由に書くのは苦手。でも、頑張ります。誰か一人でも読者がついてくれるといい