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一部を見て全体を苦手にしない

僕は暑いのは得意ですが、寒いのは苦手です。というよりは、寒いのが苦手だと思いこんで生きてきました。しかし、2月に入ってまた急激に冷え込んできたある日、そもそも自分は本当に寒いことが苦手なのだろうかと自問してみたところ、そういうわけでもないように思えてきました。

「寒いこと」そのものが嫌なわけではない

確かに寒がりではあると思います。一緒に生活している妻が暑がりで寒いのが平気なタイプなので、相対的に自分を寒がりだと思いこんでいる可能性もあります。しかし、「寒いこと」のすべてが嫌なのかといえば、そうでもないと気づきました。

僕が嫌なのは「寒くて体が冷えるとお腹が痛くなる」ことなのだと思います。男性は女性と比べ胃腸の弱い人が多いとも言われますが、僕も決して胃腸が強いわけではなく、油断して冷やしてしまうとすぐにお腹が痛くなります。言い換えれば、お腹が痛くならなければ「寒いこと」による不快なことは、僕にとっては存在しないということになるのでしょうか。

寒ことで発生する不快な事象として思い浮かんだのは、手がかじかむことや身体がこわばって硬くなる、ということでした。少し考えてみましたが、それ以外には特に思い浮かびません。風邪をひきやすくなるというのも、寒いことで起こる不快な事象でしょうか。

なんぼでも対策できる

手がかじかむなら手袋をすればいいし、そうでなくとも身体を動かすようにすれば血流が上がって手のかじかみも身体の硬直も解消されます。屋内なら暖房を効かせればいいし、屋外でもカイロなど使えば対策できます。お腹が冷えて痛くなることも同じ。服装の工夫や温かいものを摂取するなどの対策がいくらでもできます。「わざわざ対策をしなければならない」という煩わしさはあっても、不快感を取り除く方法はいくらでもあります。

掘り下げていくと、僕は「お腹が痛くなりやすい状況だから」という一点で「寒いこと」そのものに対して苦手意識を持っていたように感じます。しかし、それだけに引っ張られて「寒いから」と気分が下がってしまうのはもったいないとも思います。

良い面にも目を向けてみる

逆に、寒いからこそ感じられる良いこととはなんだろうと考えてみました。すぐに思い浮かんだのは

  • 負荷の高い運動をしても、熱中症などのリスクが低い

  • 食品の腐食が進みにくい

といったところでしょうか。練習会を行っていても夏場に実施したら熱中症を引き起こしてしまいそうな負荷の練習も冬場であればそれほどためらわずに取り組めますし、日常生活でも食料品のロスが少なくて済むのは経済的で良いことだと思います。苦手だと蓋をしてしまうと、良い面に気がついていても目を向けることがなかなかできないように思います。

一部を見て全体を決めつけない

結論として、僕は「寒いこと」の嫌な一部分だけを見て全体に対しての苦手意識を持っていましたが、苦手な部分、メリットを感じる部分、どちらの影響もない部分などと切り分けて考えたときに、苦手と感じる部分への対処さえわかってしまえば、全体に対して苦手意識を持つ必要はないのだなと思うことができました。

ソフトテニスにおいても、苦手だと感じる相手や状況、環境について「本当にそれ全体が苦手なのか」を問い直してみると、案外どうにかなるきっかけが見つけられるのではないかと思います。


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