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言葉を変える、とは【対他人編】

文字や音声の投稿・発信を中心に「言葉を変える」というワードをよく出してきました。そこでふと思ったのが、「言葉を変える」とはどういうことなのか、ということです。それも、僕が思う「言葉を変える」とはどんなものなのか。現時点で、僕が学んできたり実践したりしている「言葉を変える」について、対他人編と対自分編に分けて整理してみたいと思います。今回は対他人編です。

まずは承認から入る

対他人においては、まず承認から入ることを大前提としています。相手の状態がポジティブでもネガティブでも、自分の意に沿う状態でも沿わない状態でも、”今”の状態として否定せず承認することが第一段階です。これが入口であり、もしかしたら最大の難所かもしれません。僕もまだまだ修行中…。

大切なのは、肯定ではなく承認である、ということです。そこにはマルもバツもありません。何でもかんでも肯定する必要はなくとも、そういうものなんだと受け止める。これはペップトークにおける「受容」にも当たります。まずはこのスタンスが大切。

否定形で伝えることをしない

「××しないように」「××はダメ」ではなく「〇〇のようにしてみよう」「〇〇を意識してみよう、狙ってみよう」という風に伝えるようにします。これはイチローさんの話でも一気に有名になったことですが、人間の脳は動詞・形容詞+否定形の情報をうまく処理できません。「しないように、ならないように」という指示を送ると、それが避けるべきことであるという認識ができずに、そのまま実行してしまう。

ソフトテニスで言えば「ネットにかけちゃダメ」は「ネットにかける」+「ダメ(否定形)」なので、脳は「ネットにかける」を実行してしまいます。なので、「しないように、ならないように」は「こうしよう、こうなろう」に変換する訓練を積むのが有効です。

ゴール地点を明確にする

なんとなく上手くなりたい、目標は定まってないけど勝てるようになりたい。ポジティブな状態ではあるのでしょうが、目標がぼんやりしていてどう進んでいきたいのか、進んでいけばいいのかが曖昧になりがちです。この方向に進んでいきたい、という目標が明確になると、やることに目的意識が生まれます。

目標というのは、必ずしも大会などの結果でならなければならないわけではありません。ただ、大きなゴールを作ってその過程でどんなことをできるようになっていくのか、小分けの目標=チェックポイントを作るようにします。

そして、それを目に見える・音で聞こえる形で言葉にすることです。そしてそれは「そうなりたい・そうなれたらいいな」というような薄い願望でもなく、かといって「そうならなければならない」というような義務でもなく、「そうなる」と現在形で言い切ることです。それを繰り返し宣言することで心がワクワクしてきたら、行動が変わり結果が変わります。


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