知られざる尖閣を巡る攻防戦!安倍元総理がキレたオバマの裏切り 江崎道朗氏
【ニッポンジャーナル (公式切り抜き)2023年12月20日】
安倍元総理が2012年の末に政権(第2次安倍内閣)を取り、尖閣公務員常駐の話をしていたが、オバマは反対だった。
その頃 中国側は、福建省とかその周辺で、尖閣諸島奪還計画の軍事訓練を繰り返しやっていた。
本気で尖閣を取る気でいた。
この計画を英語で、Short Sharp War と言う。
アメリカ太平洋艦隊司令部(米海軍・ハワイ)の情報部門が、衛星とレーダーで察知して、中国側は本気で尖閣諸島を取る気で軍事訓練を繰り返しているのでまずいと、同盟国日本に知らせるべきだと言って動こうとした。
これを上に上げてホワイトハウスに言ったら、答えはノーだった。オバマ大統領とバイデン副大統領。
安倍に知らせる必要なし。
アメリカ太平洋艦隊司令部・情報部門のジェームズ・ファネル大佐は激怒し、同盟国が危機にさらされているのに、それを知らせないのは良くないと、カリフォルニアのある軍事シンポジウムで、中国側がShort Sharp Warを本気でやろうとしていると暴露した。
これが大騒ぎとなって、ジェームズ・ファネル大佐は機密を漏らしたということで首になった。
安倍さんはその後オバマの所に行って、尖閣は安保条約の適用範囲だよねと言ってねじ込み、オバマに適用だと言わせた。
江崎氏は平沼赳夫氏の指示で、本当にオバマが尖閣を守るつもりなのか確認するため、ハワイの太平洋軍司令部(尖閣諸島を含む日本全体を管轄)に行った。
尖閣諸島を守るための体制を取れと言うふうに、ホワイトハウスやペンタゴンから指示があったかどうか確認した。
当然準備してますよねと聞いたら、指示は無かった。
これが、当時のアメリカの状況。
アメリカは、本当にハシゴを外すことがある。
だから、安倍さんは自分の国は自分で守るということを、ガンガンに言うようになった。
オバマ民主党政権から、トランプ共和党政権に代わって、チャイナは敵だ・中国はダメだということをトランプ大統領に吹き込んだのが、「米中もし戦わば」の著者ピーター・ナヴァロ。
ピーター・ナヴァロに、中国人民解放軍の動きを教えたのが、ジェームズ・ファネル(現在、スイスの軍事シンクタンクにいる)。
米国内にも、まともな奴もいるし、ダメな奴もいて一枚岩ではない。
そこをよく見て、日米連携して、中国にどう対抗するのかというのが、江崎氏が永田町でやってきた仕事。
日本の外務省・防衛省の大半はぬるかった。
オバマが、日米安保条約 適用対象だと言ったら安心してしまう。
安倍さんのすごいのは、だから米国は信用ならないねとはならず、米国も一枚岩じゃない、頼りになる奴もいれば、ダメな奴もいる。
だから、頼りになる米国側の人間を引き込みながら味方を作る。米国に従うのではなく、米国を説得する外交をしなきゃいけないというのが、安倍さんの凄さ。
説得して米国でも何でも使えるものは何でも味方に付けていくその視野の広さと大局観が必要。
本当に国益を護るためには、米国の味方を作って引き込んでいく、説得してやらないといけない。