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北朝鮮のミサイル発射にみる中露北の連携・ロシアは、北朝鮮にミサイルの代理実験をさせていた

ロシアが北朝鮮に短距離弾道ミサイル・イスカンデルを供与し、代理実験をさせていた

松田政策研究所チャンネル山口敬之さんに訊く。日本もこのままでは済まない!ウクライナ侵攻はなぜ起きた?プーチンの思惑とバイデン民主党の失政 2022/02/25  11分30秒~15分10秒

【要旨】
ベラルーシ側からキエフに打ち込んだミサイルは、短距離弾道ミサイルイスカンデルと見て間違いない。
イスカンデルと全く同じものを北朝鮮は持っている
北朝鮮は、2019年5月4日以降に大量のミサイルを打っている。短距離ミサイルは18回36発打っていて、その内、6回12発はイスカンデル
北朝鮮はイスカンデルをロシアから貰っている。北朝鮮には独自に開発する能力がない。
プーチンは、この頃からウクライナ危機は武力攻撃になると想定していた。
なので、ミサイル性能を、北朝鮮に代理実験させていたと考えられる。
イスカンデルのタイプMは、画像を覚えこんで、精密攻撃ができる。
今回は、正にこれを使った。
ところが、イスカンデルの発射実験は、ロシア自身はほとんどやってこなかった。その代わりに、北朝鮮190km~700kmの射程で発射実験をやらせていた。
今回、ベラルーシで合同軍事演習をし、ロシアのミサイル部隊はそこに残っていた。そこから、キエフ近郊の軍事基地までは、ちょうど190km
2019年頃から、プーチンは今回のことを想定。なので、ベラルーシとの軍事演習を北京オリンピックの終わり際に設定した。

松田政策研究所チャンネル

*動画中、山口氏は1月14日の鉄道から発射したイスカンデルの飛距離を190kmと述べているが、こちらは400km飛んでいるので、1月27日の車両型イスカンデルと間違えたものと思われる。

ロシアは、極超音速ミサイルの技術も北朝鮮に供与

イスカンデルではないが、北朝鮮が今年1月5・11日に実験をした極超音速ミサイル(HGV)も、ロシアの北朝鮮への技術提供があったものと見られている。

参照:【ぼくらの国会・第268回】ニュースの尻尾「日本の独自兵器GO!」青山繁晴 参議院議員   2022/01/15 10~12分辺り

北朝鮮は、北京オリンピックを避け、ロシアのウクライナ侵攻前にミサイルの実験を行なった

北京オリンピック・パラリンピック

北京オリンピック  2022年2月4日 – 2022年2月20日
北京パラリンピック 2022年3月4日 – 2022年3月13日

ロシアのウクライナ侵攻

2022年2月24日~開始

北朝鮮のミサイル実験

2022年1月5日・11日・14日・17日・25日・27日・30日
2月27日

危機的な日本の安全保障環境

日本は、中国・ロシア・北朝鮮の核ミサイルに取り囲まれた危機的環境に置かれている。その上、上記独裁三国は、迎撃がほぼ不可能とされる極超音速滑空ミサイルの開発にも成功している(中国・ロシアは配備済み)。
ウクライナの戦争でも明らかなように、軍事力の均衡が保たれていない場合に、領土の拡張を目論む国々は侵攻して来る。
日本は、敵基地攻撃能力の獲得は言うに及ばず、中距離ミサイルの早期開発・配備、核シェアリングの議論等を進め、早急に抑止力の向上に務めなけらばならない。

【参考資料】

見出しの図:令和3年版防衛白書より

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