『メルカリでビットコインの売買が開始。今は限定的ながら未来はスゴイ予想』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.3.10
■メルカリでビットコインの売買が開始。仮想通貨へのハードルは下がるも機能は限定的
以前からアナウンスされていた、メルカリでビットコインの売買が開始されました。ただし初期は非常に機能が限定的で、
というところからスタートです。
現時点でできること
これまで暗号資産取引所に口座開設して、日本円を銀行から入金してやっと買えるようになるビットコインを、多くの人が既に本人確認手続きを済ませているメルカリアプリの中で手軽に買えるようにした、というのが、現時点でできることになります。
現時点でできないこと
NFTをOpenSeaで買いたいからETHがほしいな、はできませんし、メルカリで買ったBTCを他のウォレットに移してまとめたり、BTCを使ってメルカリ内で買い物したりはできません。
結果、ビットコインが将来値上がりすることに賭けてメルカリ内での売上金やポイントでBTC貯金・BTCポイ活をするような投機的な用途に今のところは限定されます。
将来の可能性
今はできることが少なくても、個人的にはメルカリの仮想通貨売買への参入はとても大きな可能性を感じています。
昨年11月19日にメルカリがビットコイン購入に対応することを発表した時にも書きましたが、一番期待しているのは「メルカリウォレット」です。
メルカリはちょうど1年前の2022年2月時点でも月間アクティブユーザー数が2000万人います。日本の人口の約16%です。
そのうち本人確認(eKYC)が済んでいる人数は一部に留まるはずですが、出品者には特にメリットがあるため本人確認が済んでいる人は相当数いるはずです。
かたや、MetaMaskの月間アクティブユーザー数は全世界で3000万人しかいません。世界の人口の0.4%です。
メルカリが今後web3ウォレット機能をカストディ型で提供し始めることで、非常に扱いが難しいMetaMaskの代替になれば、web3サービス普及が一気に加速するだろうと見ています。
パスワードを忘れた、使い方がわからない、送金ミスした、入金されないけどどうなっている?などを問い合わせする先がある、サポートがあった方が安心して使えるという人の方が世の中には圧倒的に多いはずです。
MetaMaskのような自己責任型セルフカストディウォレットは、その理念には共感しつつも、マスアダプションは無理だと思っています。
メルカリがカストディ型ウォレットを提供し、BTCだけでなくいろんな暗号資産・トークンが扱えるようになり、web3のさまざまなdAppsやGameFiに接続できるようになる。
GameFiで稼いだトークンをメルカリでBTCやETH、USDCや日本円に簡単に交換したり、直接GameFi独自トークンを使ってメルカリ内で買い物ができる。
GameFiで使うNFTアイテムをメルカリで売買する。
OpenSeaで売買されるNFTがメルカリでも流通するようになる。
実物の売買が中心なメルカリが、配送不要でグローバル展開しやすいデジタルデータの売買プラットフォームに領域を広げ、いずれ取引量・取引額ともに実物を上回る。
メルカリはカストディ型ウォレットを月額サブスクで提供して安定した固定収益と、暗号資産交換業としての手数料収入も得るようになる。
これが未来のメルカリの予想図です。
web3のマスアダプションにメルカリウォレットやメルカリマーケットはとても大きな影響を及ぼすはずです。
今回はその第一歩にすぎません。
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