『気温が高い日の事故を防ぐ #熱駐症 ゼロプロジェクトとEV』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.7.17
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■気温が高い日の事故を防ぐ #熱駐症 ゼロプロジェクト
この3連休、暑いですね。
40度近い予報が連日出ていますし、日の当たるところはもっと高温になっているはずですし、締め切られたクルマの車内はサンルーム状態で短時間でも急速に温度が上昇します。
日産自動車がこのたび始めた「#熱駐症 ゼロプロジェクト」は、毎年のように起きる、炎天下のクルマの車内に置き去りにされた子どもやペットが熱中症で亡くなるいたましい事故をゼロにしようと改めて啓発するものです。
「キー閉じ込み」が原因も約100件発生
クルマでの熱中症事故で死亡にまで至る報道はパチンコ屋での事故ばかりのように思います。親がクルマに幼児を置いたままパチンコに熱中し数時間、戻ったら子どもがなくなっていた、というのがテンプレ化しています。
自分はパチンコをやらないから。
子どもをクルマに置いたまま長時間離れることなんかあり得ないから。
「パチンコ屋×車内で熱中症」の報道ばかり目にしていると、こんなふうに油断しがちかもしれません。
しかしJAFによると、2021年8月の1か月間で「キー閉じこみ」が原因で車内に子どもやペットが取り残されて出動したケースが全国で99件発生したとのことです。
キー閉じこみは「子どもがロックボタンを押した」「ペットが前足でロックボタンを押した」という報告も含まれているそうです。昔のようにドアロックを下げてドアを閉める操作は多くの人がやらないとは思いますが、リモートキーだからこそキー閉じ込みが起きることもあるということは、パチンコをやらない人でも覚えておきましょう。
日産サクラはリモートでエアコンを入れられる
4月に納車されたEV、日産サクラにはリモートでエアコンを入れられる機能が付いていました。Nissan Connectという専用アプリを入れておけば、スマホで車のエアコンを入れることができます。
ほかの車種は詳しくありませんが、多くのEVには同様の機能があるのではないでしょうか。
暑い日には車に乗る前にエアコンを入れておいて、乗り込む時に車内を快適な温度にしておく便利機能として用意されているものですが、万が一キー閉じ込みをやった時もエアコンを動かして熱中症を防ぐことにも使えます。
ただしこの機能も過信はできません。
Nissan Connectのアプリが不安定で、「車の情報を正常に取得できませんでした」と接続できないエラーが発生することがよくあります。また車自体には接続できても「エアコンの起動に失敗しました」というエラーもよく起きます。
クルマそのものはおおむね不具合なく走れているのですが、「Apple CarPlay利用中にアプリが使えない事象について」というお知らせが、まさしく今アプリ上に掲載されており、ソフトウェア周りの信頼度はまだ高くないのが現状です。
「熱駐症」を起こさないようにするにはやはり、クルマに子どもやペットを残さないのが基本です。
車内センサー連動で緊急時エアコンONの機能が欲しい
事故発生時などにオペレーターに自動的に接続する「SOSコール」という機能も日産サクラには備わっています。
SOSコールは、事故発生時にGPSで位置情報を特定したり、オペレーターからの呼びかけに応じない場合は救急車などを手配するなど、人命を救う重要な機能です。
事故の衝撃やエアバッグの作動など各種センサーと連動して動作するわけですが、同じくセンサーで人命を助けるという機能として「車内に人がいる+車内温度が異常に高温」の際も、エアコンを自動的にONにしてオペレーターが呼びかけ&必要に応じて救急車などの手配をする熱駐症対策が備わってもよいのではないかと思います。
メーカーの責任問題を気にするのかもしれませんが、自動ブレーキと同じように万全でないことを認知させながら、1人でも多く熱駐症の事故から助けられる方がよいのではないかと思います。
3連休最終日の今日も各地で記録的な猛暑となる見込みです。車でお出かけされている方も多いと思いますが、くれぐれも熱駐症にはご注意を。そしてテクノロジーで解決できる課題は早く対策しちゃいましょう。やっちゃえ日産。
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