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『AIロボットが縫合技術を習得、6針縫うことに成功。命を救うAI活用法』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.2.29

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■AIロボットが縫合技術を習得、6針縫うことに成功

カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが開発したAIロボットが、人工皮膚に対する6針の縫合に成功した。この技術は、手術中の疲労やミスを減少させ、患者の治療結果を向上させる可能性がある。

AI技術とロボティクス技術を駆使して、縫合作業を機械で自動化することにトライしていたカリフォルニア大学バークレー校の研究チームが、6針を自動で縫うことに成功したとのこと。

ただし今回の研究の中では成果は限定的です。最大6針であって平均では3針しか成功せず、平面部分のみで、訓練用の皮膚で成功したのみ、と、実用化にはまだ時間がかかることを示唆しています。

AIはオフィスワークの無人化・省力化や動画・画像の自動生成で広告やパッケージデザインを無人化するような使い方に注目が集まりますが、AI技術にロボティクス技術が組み合わさることで、究極的には「手術の無人化」に到達するかもしれません。


縫合は疲れ果てた手術最後のタスク

「1つの手術の中には多くの作業があります。そしてたいていの場合、縫合は行うべき最後の仕事です」(フェル医師)。それゆえに、縫合しているときの医師は疲れ切っている可能性が高いと言える。また、傷口を適切に閉じないと、回復により時間がかかり、多くの合併症を引き起こすことにもなりかねない。

縫合作業は手術の最後のタスクであることが多く、非常に疲れて集中力が薄れている時にやらなければならないことがシンドイとのこと。

縫合の出来によって術後の回復や傷跡の残り具合が変わりますが、それを一番疲れている時にやらなければならない。これはロボットに代わってもらいたいと思うでしょう。


ダ・ヴィンチの遠隔操作で縫合は以前から

ロボティクス技術による手術は以前から行われていました。ダ・ヴィンチという遠隔操作アームでぶどうの皮を縫合する動画ですが、人間が外部から操作していることもあり、とても滑らかに縫合していきます。

そして最後に驚きのシーンが。実はこの縫合はこんな狭いビンの中で行われていたのです。

人間の遠隔操作なしで、AIの自律的な判断だけで縫合ができるようになれば、このような狭い場所で小さな対象に目の細かい縫合ができるようになるはず。ダ・ヴィンチの自動化は大きな目標になります。


AI×ロボットの縫合シーン、見るのは怖い?

これまでに縫合が必要な怪我を3回しました。
左ヒザと左手の小指の根本、そして後頭部をそれぞれ6針ずつくらい縫っています。

これのうち縫合の様子を見れたのは左ヒザだけでした。後頭部は見えませんし、左手の時は骨折の手術もセットだったので全身麻酔で意識がありませんでした。その左ヒザの縫合は、それはもう見事な手際で縫い縫いされました。

よく医療ドラマなどで研修医が縫合の練習を繰り返しやっているシーンがありますが、縫合は得意不得意があるようにも聞きます。

私自身は自分が縫合されているところを見るのは平気というか、自分が縫われてる~と妙な感慨もあったくらいなのですが、予防接種の注射の針を見るのもイヤという人も多いと聞きます。

そういう針が苦手な人にとって、人間のお医者さんではなくロボットに縫われるというのは、より不安になるものなんでしょうか?まぁ人間でもロボットでも針はイヤ、なんだろうと思いますが。

先ほどのビンの中で縫えるような技術が自動化された暁には、縫合場所の周りを覆ってしまって、目の当たりにすることなく縫合を完了できるなら今までよりドキドキしなくていいのかもしれません。


AIが命を救う

医療分野でAIが活用されていくということはすなわち、「AIが命を救う」ということに他なりません。戦争にAIを使うのと対極ともいえる、最も尊いAIの活用法です。

AIとロボティクス技術が組み合わされることで、車の自動運転では交通事故が減り、トラックドライバーが重労働から解放されるなど、命を救う・健康を確保するために役立つ使い方が広がることが期待されます。

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