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『メルカリでの購入にビットコインが使用可能に──ユーザー数のさらなる拡大狙う』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.2.16

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■メルカリでの購入にビットコインが使用可能に──ユーザー数のさらなる拡大狙う

メルカリは15日、暗号資産やブロックチェーンに関連するサービスを開発する子会社のメルコインを通じて、商品購入時に利用者が保有しているビットコインを利用できる機能を開始した。利用者は購入時に「ビットコインの使用」をタップするだけで、取引決済を完了することができる。ビットコインの価格は「日本円」で表示される。

ビットコインの値上がりニュースが日々クリプト界隈を賑わしていますが、それはクリプト界隈のこと。

一般に広くクリプトの今の熱量がつたわるためには、クリプトネイティブじゃない大勢の人が日常的に使うサービスで暗号資産に関する嬉しい・楽しい・便利な体験が必要でした。

今回のメルカリの「ビットコインで買える」は、クリプト体験を身近にするベストプラクティスではないでしょうか。


もともとポイント投資に似ていた

メルカリでのビットコインを貯める・使うという体験は、ユーザー体験としては「ポイント投資」に似ていると感じます。

ポイント投資とは、楽天グループを利用して貯まったポイントを使って、楽天証券で投資信託、国内株式(現物取引)、米国株式(円貨決済)、バイナリーオプションが購入できるサービスです。
ポイントは1ポイント=1円から使えて、NISAでも利用できます。

もともと株式やインデックス投資などをやっていた人は、ポイントを買い物や食事にそのまま使うよりも、投資の原資に回して増やした方がお得だと考える人もいると思います。

メルカリの「売上金でビットコインを買う」という体験も、これに似た感覚のように思います。

出品したモノが売れても売上金を銀行口座に送金する手続きをしない限り、メルカリ内で使う「残高」というポイント扱いです。

その残高を使ってメルカリ内で買い物をすることも多いですが、ビットコインに値上がりを期待するならビットコインに交換しておこうという人も多くいたのではないでしょうか。


ビットコインで「ちょっと得した」体験

ビットコインがメルカリ内の買い物の支払いに使えるようになると、これまでのポイント投資的な感覚も少し変わりそうです。

ビットコインは特に長期投資、長期保有されることが多いと思いますが、それがメルカリという非常に身近なところで使えるとなると、「ちょっと値上がりしてちょっとお得になった」というくらいの値上がりでも使われるようになるんじゃないかと思います。

ビットコインのガチ勢ではないだろうメルカリユーザーは、一攫千金の爆益狙いではない人が多く、よりポイ活勢に近い感覚ではないかと思います。ポイ活は爆益を狙うものではなく日々の買い物を少しお得にする感覚のものなので、よりこまめな値上がりを実感するようなビットコインの使い方が生まれるんじゃないかと思うのです。

これは値下がりもするビットコインを扱うのに適しています。長期保有していると半額や3分の1になることだってあり得るわけですが、日常的にメルカリでビットコイン払いするなら、値下がりのダメージもわずかで済みます。

ちょっと得した、ちょっと損した、でもトータルではちょっと得した。

メルカリでこんな体験をする人が増えることを通じて、クリプトもアリなんじゃないかという感覚が世に広まっていくだろうと思います。

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