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『OpenAI「SearchGPT」発表。敵はGoogleではなくパープレ!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.7.28

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■OpenAIは検索エンジン「SearchGPT」で、グーグルとの“直接対決”に挑む

検索に関する野心についての数カ月にわたる憶測を経て、OpenAIが検索エンジンのプロトタイプ「SearchGPT」を発表した。SearchGPTは最終的に、グーグルの収益性の高いビジネスの一部をOpenAIが奪取していくうえで役立つ可能性がある。

最近、ググることがめっきり減りました。

AIに直接質問して解答をもらった方が手っ取り早いですし、ググってもアフィリエイト記事ばかりで辟易します。

そんな中、OpenAI社が検索用に特化したAI「SearchGPT」を発表しました。まだβ版的な位置付けで、焦りも感じられる発表の仕方でした。

AIエバンジェリストのKEITOさんが、SearchGPTとは何なのかを非常にわかりやすく整理しています。

SearchGPT自体の解説はもちろん、「AI検索」が一般的になった後、AIに向けたSEO対策=SGEOの必要性についても触れられています。いまSEOを業務としている人はこの動画は必見です。


ググらない、を決定づけた「パープレ」

ググらないでAIに尋ねる流れを決定づけたのは、「Perplexity」通称パープレです。

https://www.perplexity.ai/

ソフトバンクとの業務提携で一気に注目を集めましたが、検索代わりに使うAIとしてはパープレが最強だと実感します。

ソフトバンクではパープレが1年間無料

パープレの有料版「Pro」は月額20ドルです。これはChatGPTの有料版と同額で、お互いに意識したものだろうと思います。

ソフトバンクは「Pro」を1年間無料で提供し始めました。まだパープレの認知度が低いと思いますが、これからググる人が減りAI検索が当たり前になってくると、「AI検索無料」がキャリア選びの大きな動機のひとつになるはずです。

OpenAIの敵はGoogleではない

とすると、AI検索メーカー同士の課金ユーザー獲得勝負になってきます。

Google自身もGeminiなどAIを開発していますが、AI検索を自ら提供してしまうと、検索連動の広告費を自ら縮小させてしまう恐れがあり、本気を出せないはずです。

パープレに魅力を感じた人がChatGPTから乗り換える前に、OpenAIはSearchGPTを発表して有料ユーザーの離脱を防がなければなりません。テスト段階でもSearchGPTをリリースしたこと、将来ChatGPTに統合することも同時に発表したことは、パープレを強く意識したものだろうと思います。

本気を出せないGoogleより、パープレの方が直接的な脅威だろうと思います。

iPhone16発売までにSearchGPTを実用化できるか?

9月20日頃と予想される次期iPhone16の発売の時に、同時にキャリアの乗り換えやAIも含めたサブスクの見直しをする人も多くなるはずです。

特に日本では、先述のとおり、ソフトバンクに乗り換えてパープレを使い始める人もそれなりに登場するでしょう。

無料期間は1年間ですが、使い始めるとやめられませんし、契約自体を忘れるのもサブスクあるあるです。

パープレが覇権を握るきっかけになるiPhone16発売前に、SearchGPTをChatGPT有料版に統合できるかどうかが、OpenAI社の勝負ところになるだろうと思います。

検索代わりに使うAIとしては、体感的にはChatGPTが最もウソが多く実用性が低いというのが現状ですから、ChatGPTの知名度や既存シェアに甘えることはできないという焦りもあるはずです。

裏返して、ChatGPTでのAI検索がパープレ並みかそれ以上の性能を身に着ければ、今のシェアの上に新規AI客を獲得でき、完全に盤石になります。

9月20日、iPhone16の発売を楽しみにしていますが、SearchGPT vs Perplexityのガチンコ勝負にも注目していきたいと思います。


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